「すべてがうまくいけば、もう一度」 タイガー・ウッズはカプルス、JTと最終調整

初出場から29年(撮影/高藪望)

◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前(9日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7555 yd(パー72)

大会5勝のタイガー・ウッズが、26度目のマスターズを迎える。9日(水)は早朝からドライビングレンジに姿を現し、大勢のパトロンを引き連れて午前8時5分にプレーを開始。ジャスティン・トーマス、フレッド・カプルスとともに9ホールを回った。

うまくいけば、もう一度…(撮影/高藪望)

今年は2番(パー5)のティイングエリアが10yd後ろに下がった。4番、6番グリーンもマイナーチェンジが施された。

公式会見に臨んだウッズは「4番は右上が広がって、左奥が少し急になった。6番も右上に少し余裕ができた」と話す。

「初めてプレーした時から全てのティとグリーンが変わった」。初出場の95年から29年が経った。最初は41位で、2年後に大会最多アンダーパー記録を塗り替える通算18アンダーで、2位のトム・カイトに12打差をつける衝撃的な初優勝を飾った。

19年に大会5勝目を挙げ、ジャック・ニクラスの大会最多優勝にあと1勝。「すべてがうまくいけば、あともう1つ、いけると思う。それ以上説明する必要がある?」と笑顔を見せる。

昨年のマスターズは、「足底筋膜炎の再発」を理由に途中棄権。2週後に受けた右足首の固定手術からリハビリを経て、今年2月「ジェネシス招待」で10カ月ぶりのツアー復帰を果たしたが、体調不良で完走できなかった。

いつもパトロンの大群の中にいる(撮影/高藪望)

体の痛みはまだある。「気分が良い日も、悪い日もある」とコンディションの変化は続いている。それでも今年もオーガスタに帰って来た。「グリーンジャケットを着続けることができるのは、本当に素晴らしい」と今年も大勢のファンを引き連れ、初日は午後1時24分(日本時間12日午前2時24分)にティオフする。(ジョージア州オーガスタ/谷口愛純)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン