東北絆まつり、大阪・関西万博出展へ 「元気な福島をアピール」

東北絆まつりでパレードする福島わらじまつりの大わらじ=昨年6月、青森市

 福島わらじまつりなど東北6県の代表的な夏祭りが集結する「東北絆まつり」の2025年大阪・関西万博への出展が9日、内定した。25年6月12~16日の5日間にわたりステージでの演舞や山車の展示をし、14、15日にはパレードを披露する。関係者は「未来に向かう姿を世界に発信する機会になる」と期待を寄せる。 日本国際博覧会協会(万博協会)に宮城県と連名で参加を申請していた仙台市が9日、内定を発表した。福島市など東北6県の県庁所在地6市などが参加する。

 出展の内定を受け、木幡浩福島市長は「これまでのご支援への感謝を伝え、復興へ進む元気な福島をアピールしたい。紛争や災害に苦しむ方々にエールを送るとともに、世界から多くの人々を福島に呼び込みたい」とコメントした。福島わらじまつり実行委員会の小河日出男委員長は「万博で6月に東北絆まつりを見た国内外の人が、8月の福島わらじまつりに訪れ、福島の旬の果物を味わったり、景色を楽しんだりしてほしい」と期待を示した。

 東北絆まつりは、東日本大震災からの復興を願い11年に「東北六魂祭」としてスタートし、17年に現在の名称に改名。6市持ち回りで開催しており今年は6月8、9の両日に仙台市で開催される。

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