世界の鉄鋼需要、24年は1.7%増 インドがけん引=業界団体

[ロンドン 9日 ロイター] - 世界鉄鋼協会(WSA)は9日、2024年の世界の鉄鋼需要について、1.7%増の17億9300万トンになるとの見通しを発表した。25年は1.2%増の18億1500万トンになるとしている。

中国の需要が引き続き減少しており、需要を押し上げる原動力はインドになると予想した。

WSAは、2年にわたる減少と新型コロナウイルス禍後の市場の動揺を経て、「24、25年の(世界の鉄鋼需要には)成長基調で安定する兆候がみられる」と分析した。

中国は世界最大の鉄鋼生産・消費国だが、23年の鉄鋼使用量は3.3%減少した模様。不動産セクターの落ち込みをインフラ投資と製造セクターの使用増が相殺し、24年は横ばいと予想されている。25年は1%減と、20年のピークを大きく下回るとみられている。

一方、インドが21年以降、鉄鋼需要の伸びを最も強くけん引している。WSAは24、25年の同国の鉄鋼需要が8%増加すると予想している。

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