肉みそ代替 キノコや豆で 菜食主義者向け「じゃじゃ麺」 盛岡などの5事業者開発

肉みその肉を別の素材に置き換えたベジタリアン向けじゃじゃ麺を発表する事業者ら

 盛岡市を中心とする盛岡じゃじゃ麺提供店は、ベジタリアンに対応したメニューを新たに開発した。ソウルフードとして親しまれているじゃじゃ麺界に登場する新顔は、味の決め手となる肉みその肉を別な食材に置き換えたもので、13、14の両日限定で提供される。

 米ニューヨーク・タイムズ紙で盛岡が取り上げられたのを契機に盛岡三大麺普及協議会と事業者有志が、増加するインバウンド(訪日外国人旅行者)への対応を含め食の多様化に応えようと、ベジタリアンに対応した「じゃじゃ麺」を開発し限定販売することにした。

 開発したのは、盛岡市の「じゃじゃ麺と酒の肴㐂作」「じゃじゃめん家 羽琉」「ちーたん」「盛岡じゃじゃ麺 HOT JaJa」と、紫波町の「じゃじゃめん八番」の合わせて5事業者。じゃじゃ麺は独特の麺に肉みそを載せ、キュウリやネギなどを入れてかき混ぜて食べるが、今回は味の中心的な役割を果たす肉みその肉を別な食材に置き換える試みに挑戦した。

 8日は、市内で各店舗が独自に開発した肉を使っていないメニューの試食会が開かれた。肉の代替品としてエノキなどのキノコ類やひよこ豆、大豆、大豆ミート、ゴボウなど絡めたみそを披露。いずれも自信作で、多くの事業者が肉を使った場合と遜色ないほどこくのあるみそに仕上がっていると自己評価した。

© 岩手日日新聞社