東北絆まつり万博出展 大わらじなどパレード

 2025年大阪・関西万博に、福島市の「福島わらじまつり」をはじめ東北6県の代表的な夏祭りが集結する「東北絆まつり」の出展が内定した。9日、仙台市が発表した。

 東北絆まつりの出展期間は来年6月12~16日の5日間(搬出入期間含む)。ステージでの演舞や山車・ねぶたなどの展示などを行う見通し。14、15の両日には大わらじなどのパレードを繰り広げる。詳細な日程や出展内容は今後詰める。

 福島わらじまつり以外の6県の夏祭りは、青森ねぶた祭、盛岡さんさ踊り、仙台七夕まつり、秋田竿灯(かんとう)まつり、山形花笠まつり。宮城県と仙台市が連名で昨年11月、大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)に出展を申請していた。福島わらじまつりが万博に参加するのは、2015(平成27)年にイタリアで開かれたミラノ国際博覧会(ミラノ万博)以来。

 木幡浩福島市長は「エネルギッシュな演舞を通じてこれまでの支援への感謝を伝え、復興へ進む元気な福島をアピールしたい」とのコメントを発表した。福島わらじまつり実行委員会の小河日出男委員長は「福島の現状を発信する良い機会となる。多くの人に見てもらい、福島にも足を運んでほしい」と期待を寄せた。

 東北絆まつりは「東北六魂祭」の後継行事として6県が持ち回りで開催している。今年は6月8、9の両日に仙台市で開かれる。

 万博ではこの他、福島県が単独ブースを設ける。地元産品の試食・試飲を通して県産農林水産物の魅力や安全性をPRする。経済産業省が浜通りの特産品や伝統行事などを展示で紹介する。

© 株式会社福島民報社