GM傘下クルーズ、アリゾナ州で人間運転車両による業務再開へ

[9日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)傘下の自動運転車部門クルーズはブログへの投稿で、アリゾナ州フェニックスで人間が運転する少数の車両で事業を再開すると明らかにした。同部門はサンフランシスコで発生した自動運転タクシーが絡む事故を受け、業務を約6カ月停止していた。

クルーズはフェニックスを皮切りに、一部の都市で地図の作成と道路情報の収集を目的に、自動運転システムを作動せずに人間が運転する車両の運行を再開すると説明した。

サンフランシスコでの事故後、同社はカリフォルニア州での営業許可を停止され、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は車両のリコール(回収・無償修理)を命じた。

クルーズは、人間が運転する車両の運行再開は、自動運転タクシー事業の再開に向け、自動運転システムを検証するために非常に重要だとし、今後この取り組みを他の都市にも広げていく方針を示した。

同社によると、ここ数カ月の営業停止中、複雑な環境における広範囲に及ぶ試験を行い、継続的な再訓練と改善を徹底してきた。

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