脱毛施術の前に知っておきたいこと(2)およそ5回で毛量が半減する

体質によって施術不可の場合も

露出が増える季節に向けて脱毛を検討中の人も多いかもしれない。最近は男性の脱毛も当たり前のこととなった。今回は「脱毛する前に知っておきたいこと」を男性専門の医療脱毛専門院「メンズリゼ」総院長の赤塚正洋医師に聞いた。

脱毛スタート後、どれぐらいで毛量に変化が表れる?

「医療脱毛の場合、1回の施術で脱毛できる毛の量は全体の10~20%といわれています。そのため、複数回の施術を行わなければ毛は薄くなっていきません。ヒゲやデリケートゾーンの場合、毛根が根深い位置にあるのでさらに多くの施術回数を必要とする場合が多い」

毛周期(毛の生え替わりのサイクル)には、成長期・退行期・休止期と3段階があり、医療レーザー脱毛は「成長期の毛」にしか効果がない。

医療レーザー脱毛を行うメンズリゼでは「成長期の毛」を効率的に脱毛するため、施術間隔をヒゲは6週以上、ヒゲ以外(全身やデリケートゾーン)は8週以上あけることを推奨しているそうだ。

部位によって異なるものの、おおよそ5回で毛量が半減する。肌質や毛量などは人によって違うため個人差があるが、自己処理がほとんど不要になる目安は10回またはそれ以上続ける必要がある。

■医療機関なら麻酔で痛みを軽くできる

脱毛施術は耐えられない痛みではないので麻酔を使わない人が大半。だが、痛みの感じ方は人それぞれ。痛みにかなり弱いという人は医療機関であれば麻酔を用いて脱毛することも可能だ。

「当クリニックでは有料で笑気ガス麻酔と麻酔クリームの2種類が使用可能です。笑気ガスは鼻から吸引する麻酔で、歯科治療でも使用されています。開始後すぐに効果が表れ、吸入を中止すると速やかに体外へ排出されます。心身をリラックスさせ、照射時の痛みを軽減する効果があります。また、麻酔クリームは施術部位にクリームを塗布して、ラップで密封。30分~1時間後に拭き取ってからレーザーを照射します。塗布した部分の感覚が鈍くなり、照射時の痛みを軽減する効果があります」

なお、麻酔の使用には医師の判断が必要。そのため、医師がいない脱毛サロンでは麻酔を使用することはできないので注意したい。

施術不可の人もいる。たとえば、「過度な日焼けをしている」「肌トラブルがある」「肌荒れしている」「日光アレルギー」「ケロイド体質」など。

また、妊娠中や授乳期中の人(授乳が終わっていれば施術可能)、HIV、肝炎ウイルス、梅毒などの感染症を持っている人、光過敏性てんかんがある人らも対象外だ。

契約してから「やっぱりキャンセルしたい」と思うこともあるだろう。その場合はクーリングオフ制度がある。参考までにメンズリゼのクーリングオフはどのようなものかを教えてもらった。

「契約書面を受領した日から起算して8日間以内であれば、関連商品を含め、書面または電子メールにより契約を解除することができます。クーリングオフをした際に、当院が契約の解除に伴う損害賠償または違約金の支払いを求めることはありません。また、提供済みの役務の対価、その他金銭の支払いを求めることはありません。当院が契約に関して患者さまから金銭を受領しているときは、速やかに全額返金いたします」

カウンセリングに行ったからといって、絶対にその日に契約しなければいけないということはない。慌てることなく、自分が納得いくサロンやクリニックを吟味して選びたいものだ。

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