西日本初「温泉むすめ」 湯梨浜にカプセルトイ

お気に入りの「温泉むすめ」を引き当てようとカプセルトイを回すファン=4日、湯梨浜町引地のゆアシス東郷・龍鳳閣

 全国各地の温泉地をキャラクター化した人気コンテンツ「温泉むすめ」の缶バッジのカプセルトイが、西日本で初めて湯梨浜町の温泉施設「ゆアシス東郷・龍鳳閣」と「ハワイゆ~たうん」に設置された。連日、たくさんの問い合わせが寄せられており、関係者らは利用客や観光客の増加を期待している。

 温泉むすめは、アニメーション会社のエンバウンド(東京都)が、コンテンツを通じて日本全国の温泉地や地方都市の魅力を国内外に発信しようと2017年から展開。地域を“聖地化”して来訪を促すなど、地域活性化に貢献している。

 龍鳳閣は、職員の三宅香さん(53)が中心となり、はわい温泉をモチーフに生まれた「はわい東郷浮乃(うきの)」のオリジナルグッズの販売やX(旧ツイッター)のアカウント運用などを積極的に行っている。カプセルトイの設置は、全国展開されるという情報をつかんだ三宅さんが直接同社に依頼して実現した。

 カプセルトイは、同施設の入り口正面に4台設置。駆けつけたファンは缶バッジ(全127種類)から目当てのキャラクターを引き当てようと何度も挑戦していた。智頭町から訪れた30代男性は「(既に設置されている)関東へはなかなか足を運べないのでありがたい。“推し”が出るまで定期的に回しに来たい」と笑顔を見せた。

 三宅さんは「西日本初のカプセルトイをきっかけに湯梨浜に来てもらい、見て触れて町の魅力を知ってほしい。さらに幅広い層のファンが来てくれることを期待している」と力を込めた。

温泉むすめの缶バッジ。中央は三朝温泉がモチーフの三朝歌蓮(ゆアシス東郷・龍鳳閣提供)

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