安来市島田地区の名産「島田たけのこ」が旬を迎えた。島田加工農業協同組合（岩崎義明組合長、36人）の集荷場には連日、朝どれのタケノコが運び込まれ、組合員らが出荷作業に追われている。「表年」の今年は豊作が期待され、25トン（前年実績19トン）の出荷を見込む。
島田たけのこは粘土質の赤土育ちで、繊維がきめ細かくやわらかいのが特長。高級食材として、阪神市場で高値で取引される。
出荷は5日から本格化した。組合員が、搬入されたタケノコの先端部の色合いを見ながら等級を決め、大きさで選別し箱詰め。市場向けは4キロ箱が中心で、出荷は今月末ごろまで続く。
地元での販売は、集荷場での直売のみ。岩崎組合長（75）は「県内外から毎年買い求めに来られ、ありがたい」と話し、好調な出荷を期待した。
◇直売は出荷日の午後1時から約30分間。16、23、27日は休み。問い合わせは電話0854（22）3685（時間中のみ）。
