「食欲不振と倦怠感、めまい、ふらつき、頻尿」島根県で新たに1人の健康被害相談「紅麹コレステヘルプ」

小林製薬の「紅麹」の成分を含むサプリメントを摂取した人に健康被害が出ている問題で、島根県は9日、新たに県内在住の1人から健康被害の相談があったことを明らかにしました。

小林製薬の「紅麹」の成分を含む商品をめぐっては、日本腎臓学会が医師を対象に行った調査の結果、今月4日時点で「紅麹コレステヘルプ」などを摂取した95人の健康被害が報告されたということです。

このうち大半の患者に腎臓の「尿細管」の機能に障害が起き、体に必要な成分を再吸収できなくなる「ファンコニー症候群」がみられたということです。

県によりますと、相談者は70代の女性で、摂取していたのは「紅麹コレステヘルプ」でした。何日分かは不明で、10日間摂取し、食欲不振と倦怠感、めまい、ふらつき、頻尿の症状があったとしています。

摂取をやめ現在は回復していて、医療機関は受診しておらず、以前こんなことがあったという趣旨の相談だったということです。

島根県では、会社が自主回収を始めた先月22日から今月8日までに県に寄せられた健康被害の相談は、これで11人になりました。

商品の摂取と症状の因果関係は分かっていませんが、県では回収対象とされている「紅麹コレステヘルプ」の15日分と30日分(通信販売用)及び20日分(店頭販売用)、「ナイシヘルプ+コレステロール」と「ナットウキナーゼさらさら粒GOLD」の4商品を摂取しないことと、これらを食べて体に不安や異常がある場合は、医療機関を受診するよう呼び掛けています。

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