レッドソックス吉田正尚 本拠地開幕戦は3打数無安打「思うようにいかなかった」

4回、二邪飛に倒れた吉田(ロイター=USA TODAY)

【マサチューセッツ州ボストン9日(日本時間10日)発】レッドソックスの吉田正尚外野手(30)は本拠地開幕戦となったオリオールズ戦に「5番・DH」で先発出場し、3打数無安打だった。打率2割2分2厘。チームは1―7で敗れた。

相手先発は2021年のナ・リーグのサイ・ヤング賞投手の右腕バーンズ。初回二死一塁は1ストライクからの2球目、外角低めに入ってきたカーブにバットが止まらず、ボテボテの二ゴロに倒れる。

4回無死一塁は初球の内角カッターを高々と打ち上げて二邪飛に打ち取られる。7回先頭は1ストライクからの2球目、チェンジアップの上っ面を叩き、一塁線に転がる投ゴロだった。

試合後、3打席をわずか5球で打ち取られたバーンズについて「カットをベースに投げる、先発ではあまりいない(タイプな)ので、少し(打つ)ポイントを前にしたが、2打席目もいい感じで捉えたなと思っても詰まっていた」。カッターについては「ほぼ真っすぐで来て、最後でキュッと曲がる」と説明し、「外(角)からくるカットを左中間、センター方向にってイメージしていたが、まあ、思うようにいかなかった」と振り返った。

試合前に行われた2004年ワールドシリーズチャンピオン20周年記念のセレモニーをベンチから見守り、「ここで勝つことの意味を肌で感じた。やっぱりボストンで勝って、ああいう声援をいただけるってのは、ここで戦う意味があるのかなと思った」と世界一の重みをかみしめていた。

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