【東京スプリント予想】スピードが武器のテイエムトッキュウ 先行押し切りで重賞連勝だ

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春のダートスプリント王決定戦

2024年4月10日(水)に大井競馬場で東京スプリント(JpnⅢ・ダ1200m)が実施される。春の快速王を決める一戦に、昨年のカペラステークスで重賞初制覇を果たしたテイエムトッキュウを筆頭に、1月の根岸ステークス2着のアームズレイン、オープン2勝の実績馬クロジシジョー、地方勢では20年にこのレースを制した大井のジャスティン、ダートグレードで上位争いを演じているギシギシなど、JRAと地方からスピード自慢が集結した。過去10年の傾向から勝ち馬を導き出す。

☆人気
過去10年で1番人気が【5-1-2-2】と勝率、連対率、複勝率全てでトップ。2番人気は【0-4-0-6】と勝利こそないが、連対率は40%をマークしている。3番人気が【2-1-2-5】、4番人気は【2-3-2-3】と、連対馬20頭中18頭が4番人気以内だった。

☆所属
JRAが連対馬16頭(栗東12、美浦4)と優勢。地方馬は大井と船橋が各2連対だった。

☆年齢
8歳馬が6連対でリード。4、6歳馬が各4連対で並ぶ。5歳馬は3連対だが、3勝を挙げ勝率ではトップ。以下は7歳馬が2連対、9歳馬が1連対となっている。

実績面は連対馬12頭がダート1600m以下の重賞勝ち馬。残る8頭中5頭はダート1600m以下のJRAオープン競走を勝っていた。脚質は【逃げ5先行9差し6追込0】と、好位で立ち回れる馬が活躍している。

テイエムトッキュウが重賞連勝を決める

◎テイエムトッキュウ
栗東所属で連対率20%の6歳馬。昨年末のカペラステークスでは後続に3馬身差をつけて押し切り、重賞初制覇を果たした。ダートでは【3-1-0-1】と安定した走りを見せており、崩れた2走前も勝ち馬と0秒1差の5着。砂では底を見せていないと言っていい。初の地方遠征だが、500キロある馬格から力が要る馬場に不安はなく、先行有利の今の大井の馬場は合いそうだ。包まれずに運べる外目の枠も都合が良く、持ち前のスピードで重賞連勝を狙える。

◯アームズレイン
栗東所属で連対率が1番高い4歳馬。2走前のりんくうステークスでオープン特別を快勝し、続く根岸ステークスで2着。重賞でも引けを取らない能力を示した。ダート1200mは【4-0-1-1】と適性が高く、先行、差しと立ち回れる自在性は大きな武器。ベストの距離に替わって初タイトルを狙う。

▲クロジシジョー
栗東所属で勝率トップの5歳馬。前走の千葉ステークスは1番人気4着に敗れたが、ハンデ戦で斤量58キロを背負っていた。上位とのハンデ差を考えれば悲観する内容ではない。重賞勝ちこそないものの、好データであるオープン特別での勝利実績を持つ。別定56キロで出走できる今回は展開ひとつでチャンスがある。

ほか、最多6連対の8歳馬であるヘリオスは重賞で2着6回と常に上位をにぎわす存在。同型との兼ね合いがポイントになるが、自分のリズムで競馬ができれば馬券圏内に加わってくる。5歳馬のマルモリスペシャルは3走前に1400mのオープン特別を勝利。大井とコース形態が似ている門別の交流戦を勝った実績があり、初の大井遠征でも軽視は禁物だ。大井所属のジャスティンも侮れない。転入後は勝ち切れていないが、大井で行われた昨年のJBCスプリントで4着に食い込んでいるように衰えはない。立ち回りひとつで十分戦える。

《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。



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