歴史150年、閉校予定の布施小で”最後の入学式” 1年生4人が仲間入り 統合控え みんなで楽しく 御宿

布施小最後の入学式に臨む4人の新1年生=9日、御宿町

 御宿町といすみ市が共同運営し、本年度での閉校が決まっている布施小学校(吉野英樹校長、同町)で9日、最後の入学式があった。新1年生4人が仲間に加わり、全校児童は19人。上級生全員が温かく出迎え、150年の歴史を持つ同校の最終年度が本格的に始まった。

 同校は1874(明治7)年1月に上布施村の真常寺に仮設された公立布施小が前身で、同町といすみ市でつくる布施学校組合が運営。児童数が減って町立御宿小と統合することになり、来年3月末で閉校する。

 最後の入学式に臨んだ新1年生4人は、在校生のお兄さん、お姉さんと手をつなぎながら笑顔で体育館に入場。それぞれ名前を呼ばれると、明るい声で「はい」と返事をして椅子から立ち上がった。

 在校生たちは、歌詞に「布施は楽しい こどもの世界」と盛り込まれた校歌を披露し、全員で「みんなで仲良く勉強したり、遊んだりしましょう。分からないことがあったら何でも聞いてくださいね」と新入生に優しく呼びかけた。

 吉野校長は「皆さんの入学を楽しみにしていました。学校には楽しいことがいっぱいあります。早く小学校生活に慣れて布施小を大好きになってください」と述べ、4人の入学を歓迎した。

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