「回復に努めたがプレーできない」アルカラスがモンテカルロ欠場を発表。右腕の故障が治らず…<SMASH>

今季15勝4敗と安定した成績を残している男子テニス世界ランク3位のカルロス・アルカラス(スペイン)が4月9日に自身の公式SNSを更新。第3シードとして出場を予定していた現在開催中の男子テニスツアー「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(4月7日~14日/モナコ・モンテカルロ/クレーコート/ATP1000)を右腕の負傷により欠場すると発表した。

ディフェンディングチャンピオンとして出場した3月初旬の「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ATP1000)で殊勲の大会連覇を飾った20歳のアルカラス。しかし翌週の「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/ATP1000)では準々決勝でグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア/現9位)にストレート負けを喫し、大会後の世界ランキングでは2位から3位へと後退していた。

巻き返しを図るべく、今大会に向けて会場で調整を進めていたアルカラスだったが、練習では右腕にテーピングを施してストロークを打っていたため状態が不安視されていた。開幕前から同箇所を痛めていたというアルカラスは、今回の投稿で欠場の理由を説明するとともに無念の思いを綴った。
「モンテカルロで練習をしながら、右腕の円回内筋(ヒジを曲げたり腕を内側にひねったりするための筋肉)の負傷から回復しようと最後まで努めましたが、それがかなわず、プレーできません。出場することを本当に楽しみにしていました…また来年お会いしましょう!」

これによりアルカラスの代替選手としてロレンツォ・ソネゴ(イタリア/57位)がラッキールーザー(予選敗者が繰り上がる措置)で本戦入りし、初戦の2回戦でフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ/同35位)と対戦する。現時点でアルカラスは4月15日開幕の「バルセロナ・オープン」(スペイン・バルセロナ/クレーコート/ATP500)のエントリーリストには名を連ねている。

文●中村光佑

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