青森県鶴田町のNPO法人「ツル多はげます会」(須郷貞次郎会長)は9日朝、鶴田小学校で交通事故防止の呼びかけを行った。会員の頭の特徴である「毛がない」と「けががないように」との願いをかけたユニークな取り組み。会員らは登校する児童に「頭に触るとけがをしないよ」と明るく声をかけ、児童たちも笑顔で触れていた。
この日は、会員とサポートメンバー合わせて12人が参加。雨が降っていたため呼びかけ活動は校舎玄関前で行われ、テーブルには自慢のはげ頭に「交通安全」と書かれた小旗を吸盤で付けた会員がずらりと並んだ。児童たちは会員たちの頭に触れ「おはようございます」と元気にあいさつしていたが、中には先生や母親に促されて恐る恐る触る新1年生もいた。
鶴田小での交通安全啓発活動はコロナ禍で中止していたため、5年ぶりの実施となった。須郷会長(76)は「活動を再開できてうれしい。子どもたちが交通安全に気をつけてくれるように、一層張り切って活動に取り組んでいく」と笑顔で語った。