無料で子どもに食事提供 「地域食堂」お気軽に 青森・おいらせ町

地域食堂で、にぎやかに食卓を囲む子どもたち

 子育て世帯の支援活動をしている青森県おいらせ町の「おいらせ地域食堂」が7日、子どもたちに無料で食事を提供する活動をスタートさせた。団体はコロナ禍の2022年春に発足したが、これまでは食品の無料配布にとどまっていた。活動の本格化へ、運営する三浦牧子さん(59)は「親子で、気軽にご飯を食べに来られるような場にしたい」と意気込んでいる。

 昼ごろ、同町の北公民館に地域の親子ら7組約20人が集まった。この日のメニューは、地元で取れた野菜たっぷりの豚汁やゴボウのつくだ煮。にぎやかに食卓を囲んだ。町内に住む三浦大祐さん(29)は息子の晶馬(しょうま)ちゃん(4)と訪れ「親にとっても、地域のコミュニティーに参加する良い機会だった」と話した。

 おいらせ地域食堂はもともと、八戸市の福祉事業所が立ち上げた団体。現在は、町在住のメンバーだった三浦さんが一人で運営している。コロナの収束を受け、今後は地域食堂の隔月開催を目指す。食品の無料配布も続ける。

 地元の企業や農家らが活動費や食品の寄付を通じて支えている。食堂形式で初めて活動したこの日は、ボランティアスタッフとして町内の保育園園長ら4、5人が手伝った。

 三浦さんは「(子育てする親に)一日でもご飯の支度から解放されて来てほしい。いろいろなコミュニティーを持ってほしい」と語る。問い合わせはおいらせ地域食堂(電話090-4042-9585)へ。

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