大谷翔平〝クリケットバット〟が大反響 真似たアウトマンがHR連発「トレンドになるかも」

ベッツも興味津々!?

【ミネソタ州ミネアポリス9日(日本時間10日)発】ドジャースでクリケットバットはトレンドになるか――。ドジャースの大谷翔平投手(29)は敵地でのツインズ戦に「2番・DH」で先発出場し、3回に右翼線二塁打を放った。前日8日(同9日)の試合で3号を放ち、メジャー移籍後最長の5試合連続マルチ安打中と絶好調だ。そんな中、注目されているのがクリケット用のバット。大谷に続き、ジェームズ・アウトマン外野手(26)も早速、効果が出て今季1号を放っている。

大谷がクリケット用バットを練習で使っていることを明かしたのは8日の試合前の囲み取材だった。

「クリケットのバットはなんか面になっているので、面で捉えていくというか、どちらかというと体を振って返してるのが早い感じのスイングではあったので、握った時に良さそうだなっていうか、練習の一環として良さそうだなと思ったので、昨日やりました」
7日(同8日)のカブス戦で今永に2打席完璧に抑えられた直後に、降雨のため試合は2時間51分中断。その間に試したところ右中間三塁打、中越え適時二塁打と結果が出た。

「昨日は2回凡退した後はクリケットのバットで打ったりとかして、まあ2安打したんで、今日もやろうかなと思っています」と語ったところ、3号ソロと二塁打2本と3安打をマーク。この日を含めてクリケット用バット使用後は9打数6安打だ。

7回先頭で勝ち越しの今季1号を放ったアウトマンは試合前の時点で打率1割2分5厘と絶不調だった。「(クリケットのバットを)今日、振ってみたよ。ショウヘイが2安打打ったのを見て、自分もやってみようと(笑い)」と明かした。

アウトマンによれば「つい最近導入されたもの。1週間くらいあったと思うけど、誰も使っていなくて、それをショウヘイが使ってみたところ、二塁打と三塁打を打ったから、じゃあ使ってみようって皆なった」ということだ。ロバート・バンスコヨック打撃コーチが導入したという。

ロバーツ監督も「他の選手も使うかもしれない」と笑顔で語った。他の選手の反応はどうか。

ミゲル・ロハス内野手(35)は「使ったことない」と関心はない様子。エンリケ・ヘルナンデス内野手(32)は「オフに一度だけ触ったことがある」と実際に手にしている。

ウィル・スミス捕手(29)は「遊んでみたことはあるけど、振ってはいない」と練習では使っていない。オースティン・バーンズ捕手(34)は「まだ振ってないけど、あるのは知っている」と興味はありそうだ。実際は様子見といったところだろう。

実際、効果はすぐに感じるのか。「すぐというわけではないと思う。今日もう一回使ってみて、昨日よりうまく打てるようになった気がした。昨日は、しっかり打てている感じはしなかったが、自分のバットの癖を知るという意味ではとても良かったと思う」と説明するとこう強調した。

「ショウヘイが使って打てていたら、トレンドになる可能性もあるね」

事実、アウトマンは9日(同10日)の試合でも2試合連発となる中越3ランを放った。大補強した今季のドジャースはワールドチャンピオン以外は失敗と多くの米メディアが報じている。秘密兵器がその助けになるかもしれない。

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