肉を使わない「ベジタリアンじゃじゃ麺」 盛岡と紫波の5事業者

各店で開発したベジタリアンじゃじゃ麺をPRする店主ら

 盛岡市を訪れる外国人観光客の増加を受け、同市と紫波町のじゃじゃ麺店5事業者は、肉を使わない「ベジタリアンじゃじゃ麺」を開発した。健康や宗教上の理由から菜食主義の人も食べることができる。米紙ニューヨーク・タイムズ効果を踏まえ、多様な文化背景やニーズに応え、じゃじゃ麺の普及と消費拡大を進める。

 開発に取り組んだのは、じゃじゃ麺と酒の肴㐂作(きさく)、じゃじゃめん家羽琉(はねる)、盛岡じゃじゃ麺ちーたん、盛岡じゃじゃ麺HOT JaJa(盛岡市)、じゃじゃめん八番(紫波町)。通常の肉みそで使う豚や鶏のひき肉の代わりにエノキやゴボウ、大豆ミートなどを使用した。

 盛岡三大麺普及協議会(辺龍雄会長)が8日に市内で試食会を開いて食べ比べ、調理の工夫や苦労した点などを共有した。羽琉の工藤英昭代表(55)は、鶏ひき肉の代わりにひよこ豆を使用。「じゃじゃ麺がもっとメジャーになってほしいとの思いで挑戦した。自信のあるものができた」と手応えを語った。今後は店の通常メニューに加える予定だ。

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