「生態系への影響は最大限を想定し対応すべき」リニア工事の環境対策で難波・静岡市長が求める

静岡市は4月9日、リニア中央新幹線の工事について議論し、想定しうる生態系への最も大きな影響に対応すべきとの考えを示しました。

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9日、静岡市役所で開かれた16回目の協議会では、リニア中央新幹線の工事による生態系への影響について議論が交わされました。

静岡市の難波喬司市長は「トンネルの掘削によって南アルプスの沢や湧き水に影響が出ることを前提に、植生や水生生物の管理方法や代償措置を検討すべき」との考えを示しました。

<静岡市 難波喬司市長>
「今まで、影響は小さいといって、だからこれくらいの代償措置をすればいいんだという考え方ではなくて、もっと大きな影響があることを認識した上で、どういう代償措置を取るかをやった方がいいのではないかと」

JR東海は「南アルプスの環境保全に期するような取り組みをしていきたい」として、今後、静岡市と具体的な方法について意見を交換していく方針です。

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