マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督が、レアル・マドリード戦後にインタビューへと応じた。
現地時間4月9日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグのレアル・マドリードvsマンチェスター・C戦は、互いに“ゴラッソ”が飛び出す壮絶な撃ち合いとなった。
敵地『エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ』に乗り込んだマンチェスター・Cは、前半開始直後の2分にポルトガル代表MFベルナルド・シウヴァの低弾道フリーキックで先制。いきなりパンチを食らった形のレアル・マドリードも、12分に相手オウンゴールですぐさま同点にすると、14分にはカウンターからブラジル代表FWロドリゴのゴールで一気に逆転する。
1点を追うマンチェスター・Cは、66分に衝撃のゴールが生まれる。ペナルティエリア中央やや外でパスを受けたイングランド代表MFフィル・フォーデンが得意の左足を振り抜くと、弾丸シュートがゴールネットに突き刺さった。さらに、同点弾から5分後の71分にはまたも素晴らしいゴールが誕生。クロアチア代表DFヨシュコ・グヴァルディオルがペナルティエリア外から強烈なミドルシュートを叩き込み、マンチェスター・Cが逆転に成功する。
しかし、レアル・マドリードも諦めない。79分にはウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデが目の覚めるようなボレーシュートを決め、スコアは3-3となる。結局、互いにこれ以上のゴールは生まれず、勝負の行方は4月17日に控えている2ndレグまでまったく読めない展開となった。
イギリスメディア『マンチェスター・イブニング・ニュース』は、試合後にインタビューへと応じたグアルディオラ監督のコメントを紹介。マンチェスター・Cの指揮官は「感情が安定していなかった。このような試合で重要なのは感情を安定させること」と、スリリングな展開となった試合を振り返った。
また、記者から「逆転しながら追いつかれたことで『勝利を逃した』と感じるか?」と質問されると、次のように返答している。
「これはプロセスなんだ。以前の我々であれば、1-4か1-5で負けていただろう」
「悪い時にいかに安定し、プランを貫くかが重要なポイントになる。過去数年間はそういったことができなかった。学ぶには時間が必要だし、今は以前よりもっと安定している」
グアルディオラ監督は「当然試合には勝ちたかったが、アウェイでレアル・マドリードと対戦しているわけだし、こういうこともある」と、ドローという結果に一定の理解を示した。
果たして、マンチェスター・Cの本拠地『エティハド・スタジアム』で行われる運命の2ndレグでは、どのような結末が待っているだろうか。