五輪=夏季競技連合がIBA除外決定、IOCの資格取り消し受け

[ベルリン 9日 ロイター] - 夏季五輪国際競技連盟連合(ASOIF)は9日、国際ボクシング協会(IBA)を加盟団体から除外し、ボクシング競技を引き続き五輪で開催できるよう新たな組織への引き継ぎを求めた。

国際オリンピック委員会(IOC)は昨年、IBAがガバナンス(組織統治)、財務、倫理問題の改革を完了していないとして、統括競技団体資格を取り消していた。IBAが申し立てを行ったスポーツ仲裁裁判所(CAS)は今月、訴えを退けた。

ASOIFのフランチェスコ・リッチビッティ会長は記者会見で「われわれは規約に従うほかなかった。代わりになる組織を探している。ボクシングは非常に重要な競技だ」と語った。パリ五輪でのボクシング競技はIOC統括の下で行われるが、IOCはこうした状況を続けることはできないと繰り返し述べている。

これを受け、IBAは声明を発表。ASOIFの決定に失望したとし、「IBAが承認手続きを始めるにあたり、ボクシングというスポーツ、世界中の素晴らしいアスリートやコーチに対するわれわれの揺るぎないコミットメントを強調したい」と述べた。

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