国民スポーツ大会、見直し議論 福田知事は慎重姿勢 「簡単に結論出ない」と言及

定例記者会見に臨む福田知事=9日午後、県庁

 全国知事会長を務める宮城県の村井嘉浩(むらいよしひろ)知事の国民スポーツ大会(旧国民体育大会)を巡る発言に関して、福田富一(ふくだとみかず)知事は9日の定例記者会見で「簡単に結論を出せるものではない。開催側、参加者側の意見を確認して方向性を見いだす必要がある」と廃止論に慎重な姿勢を示した。

 本県では2022年に「いちご一会とちぎ国体」と全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」を開催した。福田知事は大会を「成功裏に終わった」としつつも「費用や職員の負担が大きかったのは事実」と課題も認めた。

 一方で「私も国体選手を目指したスポーツマン。大変でお金がかかるという理由だけで日本最高峰の大会を中止にしてはならない」と強調。「近年開催した県として必要な意見を伝えていく」と十分な議論や国の支援の在り方の検討を求めた。

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