「大谷の会見は透明性が高く、非常に信用できるものだった。調査は進んでいるが、長くかかるとは思わない。比較的、短期間で終わると思う」
日本時間6日、米スポーツ局「FOXスポーツ」の番組に出演した大リーグ機構(MLB)のマンフレッド・コミッショナーはこう言った。
大谷翔平(29=ドジャース)の元通訳・水原一平氏(39)が関与した違法賭博スキャンダルに関してだ。
「野球は高潔だとファンに確約するためにも、事実を確認するのは我々の責務」と言いながら、大谷の言うことは信用できるし、調査は早々と終わると示唆したのだ。
「さっさと賭博スキャンダルの幕引きを図りたいMLBのスタンスが透けて見えます」と米紙コラムニストのビリー・デービス氏がこう続ける。
「MLBにとって、大谷はいまやカネを引っ張ってこれる最大のツールですからね。ベーブ・ルース以来の本格的な二刀流選手で、なおかつ本塁打王やMVPまで獲得した米球界最大のスターと言っても過言ではない。今年は初めて韓国で公式戦を開催、来年は日本で開幕戦を行うことも決まった。2019年からロンドンやメキシコで公式戦を行うなどMLBが展開している世界戦略にとって、アジア出身の大谷は欠かせないピースなのです」
このデービス氏によれば、「大谷が会見で水原元通訳をウソつき呼ばわりしたのに続いて、マンフレッドが会見は信用できると後押し。すると米メディアの賭博スキャンダル報道は潮が引いたように静かになった」という。つまりマンフレッド・コミッショナーは、結果として大谷がグラウンドに集中できるよう配慮したことになるのだ。(つづく)
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大谷をバックアップしているのはMLBに限らない。10年総額1000億円超の契約を結んだドジャースもしかりだ。その異例とも言える手厚いサポート体制については、●関連記事【続きを読む】…で詳しく報じている。