【皐月賞】2017年は1人気の牝馬凡走で3連単“100万馬券”の特大ホームラン 桜花賞よりも波乱含み「高配当メソッド」

[過去10年]皐月賞2024の人気傾向

4月14日に中山競馬場で第84回皐月賞(GI、芝2000m)が行われる。

今年は、ホープフルS2着→弥生賞2着からGI獲りを目指すシンエンペラー、ホープフルSで牡馬を蹴散らした牝馬・レガレイラ、朝日杯FS覇者のジャンタルマンタル、毎日杯を好時計で勝利したゴールドシップ産駒のメイショウタバルらがクラシック1冠目を目指して集結。

ここでは過去10年のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。

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■2強ムードならいずれかが凡走しやすい

過去10年において、1番人気が【2.1.3.4】で、2020年のコントレイル以降連敗中だが、単勝オッズ2.9倍以下なら【2.0.1.1】勝率50.0%、複勝率75.0%と信頼できる。3.0倍以上【0.1.2.3】のうち、好走できた年を見てみると、いずれも1番人気が3倍台、2番人気が5倍台をつけていた。逆に凡走した年は1番人気と2番人気が揃って3倍台をつけており、2頭でオッズを分け合う状況の時は1番人気馬の評価を下げるのがベター。

上位3頭総崩れだった年は10回中2回あり、9番人気アルアインが勝利した2017年、7番人気エポカドーロが勝利した18年。伏兵は単勝オッズ7.0~49.9倍の4~9番人気の馬で【4.5.5.42】と、毎年少なくとも1頭が好走を果たしている。2桁人気馬は【0.0.1.82】で2017年、12番人気のダンビュライトが3着に入ったことで波乱に拍車がかかり、3連単106万4360円と大荒れ。基本的に無理な大穴狙いは禁物だが、人気馬に絶対的な信頼がなければ、穴狙いで振り切ってみるのも手か。

2018年以降、大荒れはないものの1~3番人気でのワンツー決着は10回中3回となっており、馬連の平均配当は4251円、馬単が8623円。牝馬クラシック1冠目の桜花賞と差はないが、直近3年は30~40倍台と「2連系の馬券」でも妙味は十分だ。3連複の平均配当は2万8483円、3連単が17万2332円で、桜花賞の8502円、5万3082円と比較すると、波乱含みと言える。

今年は拮抗が予想され、1番人気は3倍以上をつけ、シンエンペラーとジャンタルマンタルの2頭がオッズを分け合う形となりそう。それならいずれか1番人気に推される方は割り引き、2列目以降には伏兵を配置して好配当を狙ってもおもしろそうだ。

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◆著者プロフィール

シャト美(しゃとみ)
馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。

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