園内を歩くゾウに注意を－。一見なじみの警戒標識だが、描かれているのはゾウの親子。下にはタイ語と英語で「ゾウに注意」と書かれている。市原市の動物園、市原ぞうの国で見られる日本で唯一の標識だ。
野生のゾウが多く生息するタイやインド、スリランカなどでは、周囲に自然が広がる道路沿いに多く存在する「ゾウに注意」の標識。同園でも昨年11月、子どもたちへの注意喚起と散歩コースの紹介のために、すみかであるゾウ舎からパフォーマンスをする広場までのゾウたちが実際に歩くコース上の園内4カ所に設置した。あえて日本語は併記せず、イラストのかわいさで楽しんでもらえるよう、視覚で訴えかけるものにした。
来園者からも「かわいい」と好評で標識グッズも販売中。特に標識ステッカーは、何度も追加発注をかけるほど人気だ。ほかに缶バッジやマグネット、キーホルダーもある。担当者は「ゾウを身近に感じてもらえれば」と語った。
