ワインの搾りかす再利用、ブドウ香るうどん販売 大仙市の商品開発会社

ブドウの搾りかすを練り込んだ稲庭うどん

 秋田県内の特産品を使った商品開発を手がける「よしかタンポポプランニング」(大仙市協和峰吉川、今野孝一代表)は、ワイン製造時に廃棄されるブドウの搾りかすを粉末にして練り込んだ乾麺「トキトぶどうの稲庭うどん」を販売している。ブドウのほのかな香りが楽しめるのが特徴で、廃棄を減らして国連の持続可能な開発目標(SDGs)の推進に貢献する。

 同社は数年前からさまざまな廃棄食品の再利用を各地の事業者に提案してきた。今回は小坂町の鴇(ときと)地区で栽培されたブドウを使用。鹿角市花輪の「ワイナリーこのはな」でワインに加工された後の搾りかすを今野代表(71)が譲り受け、乾燥させてから粉末に加工。湯沢市稲庭町の「ほりえ」がうどんに練り込んで製造した。今月1日から販売している。

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