屋内スケート場代替施設、旧松山中体育館に仮設 酒田市方針

酒田市役所(資料写真)

 老朽化などで3月末で閉館した酒田市体育館に冬季に設けられ、同時に営業を終えた県内唯一の屋内スケート場「スワンスケートリンク」の代替施設について酒田市は、市内の旧松山中体育館に仮設する方針を固めた。15日の市議会4月招集議会に、改修の設計委託料1100万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を提出する。開業は2026年2月を計画している。

 市によると、リンクの面積はスワンスケートリンクの1080平方メートルより小さい675平方メートルとする予定で、2年目以降は10月~翌年4月の営業を見込む。旧松山中体育館は現在使用されておらず、周辺に一定程度の駐車スペースを確保できるという。製氷機材の更新などが必要なため、営業開始までの整備費用は2億円超を想定している。

 市は県に屋内スケート施設整備を要望しており、旧松山中体育館への整備は暫定的な対応としている。

 市体育館は1972(昭和47)年建設で、老朽化やハザードマップの浸水想定区域内にあることから3月末で閉館した。スケート場としての冬季営業は94年から行い、利用数は23年度は1万6282人だった。

© 株式会社山形新聞社