本人以外のクレジットカード利用がNGな理由
クレジットカードは、原則本人以外の利用が認められていません。
なぜなら、クレジットカードは申込者本人とカード会社の契約になるためです。
実際に「本人以外の使用禁止」を利用規約に定めているカード会社は多く、友人や知人はもちろん、家族であっても使うことはできません。
万が一本人以外が使用した場合には、本来受けられる補償が受けられなくなる可能性があります。
通常、クレジットカードには紛失や盗難で不正利用された金額を補償する保険がついていますが、カードを家族などに貸した場合や、カードの管理が行き届いていないと判断された場合は、この保険の適用対象外となる可能性が高くなるでしょう。
徳島県消費者情報センターはクレジットカード契約について、「販売業者から商品を購入するとき、その代金をクレジット会社が立替払いして、購入者が後日クレジット会社に返済する契約」と述べています。
クレジットカードは便利なものですが「借金」と同じであり、クレジット会社とカード名義人との契約であるため、家族間であっても本人以外のカードの使用はしてはならないといえるでしょう。
高校生がクレジットカードを使用した場合にはトラブルにもなりかねない
高校生の子どもにクレジットを預けた場合には、契約のトラブルになるリスクも考えられます。
例えば、お小遣いとして認めている用途や金額の範囲を超える買い物を、子どもがクレジットカードで勝手におこなってしまうケースです。
未成年がお小遣いの範囲を超えてクレジットカードを使用した場合は、契約の取り消しが認められています。
ただし、カードを使用者が未成年であることを立証するのは困難であり、実際に契約トラブルとなっているケースもあるようです。
高校生の子どもでも使えるカードとは?
クレジットカードの年齢制限は18歳以上(高校生不可)としている会社が多いため、高校生は基本的にクレジットカードを作ることができません。
高校生が、日常の買い物に利用できるカードとしては、デビットカードが挙げられます。
デビットカードは、引き落とし口座の範囲内で使用でき、基本的に審査不要のため高校生でも持つことができます。
クレジットカードとデビットカードの主な違いは表1の通りです。
表1
※参考資料を基に筆者作成
デビットカードは、利用したら即時に口座から引き落としされるため、使い過ぎを防ぐことができます。
また、不正利用時の補償や利用金額に応じてポイントがもらえるカードもあるため、現金払いよりもお得でしょう。
高校生の子どもに親名義のクレジットカードを渡すのはNG!
高校生はクレジットカードを利用できません。
現在、クレジットカードを作れるのは18歳以上に限られており、かつ、カード名義本人以外の利用は認められていないためです。
もしもタイトルのように高校生に家族名義のクレジットカードを預けている方がいれば、補償が受けられないなどのトラブルの原因になりうるため、注意しましょう。
出典
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー