【MLB】ヨーヨーカーブ絶賛の山本由伸が2位、「もう1人の陽気な日本投手」今永昇太は3位 公式サイトが新人王候補トップ5を発表

MLB公式サイトは9日(日本時間10日)、今季の新人王候補を予想。同サイトの記者ら43人が投票し、各リーグのトップ5を選出した。ナ・リーグでは山本由伸投手(ドジャース)が2位、今永昇太投手(カブス)が3位に入った。なお、投票は現時点での成績だけでなく、今後の予想も加味した上で行われているため、まだメジャーデビューを果たしていない選手の名前も挙がっている。

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■“最悪のデビュー戦”から復調した山本

同サイトは「(結論を出すには)早過ぎるが……」と前置きした上で、投票結果を発表。ア・リーグはワイアット・ラングフォード外野手(レンジャーズ)、ナ・リーグはジャクソン・チョーリオ外野手(ブリュワーズ)が1位に立った。

ナ・リーグの2位に入った山本について、同サイトは「デビュー戦となった3月21日のパドレス戦はこれ以上ないほどひどかった。1回43球を投げて4安打5失点、1四球、1死球を与えた。しかし、そこから復調し、ここ2回の先発では計10イニングを無失点に抑え、5安打、2四球、奪三振13と好投している」と評価。続けて「特に6日(同7日)のカブス戦は力強い内容だった。メジャー初勝利を挙げたこの試合で8個の三振を奪ったが、そのうち4個は“ヨーヨーカーブ”によるものだった」と指摘し、カブス打線を翻弄した落差の大きいカーブを称えた。

■今永のスプリットによる空振り率は68.4%

3位にランクインした今永については「ヤマモトのカーブが打者を翻弄している一方、もう1人の陽気な日本人ルーキー投手はスプリッターとフォーシームで圧倒している。ここまでスプリットが勝負球となった9打席で5個の三振を奪い、2試合の先発登板でスプリットによる空振り率は68.4%という傑出した成績を残している。また、速球では相手打者を24打数1安打に抑えており、その結果、2試合で計10イニングを投げて防御率0.00を記録。12個の三振を奪った上で、四球は1つも与えてない」と紹介した。

投票結果は次の通りで、ア・リーグは1位のラングフォードに続き、2位エバン・カーター外野手(レンジャーズ)、3位ジャクソン・ホリデイ内野手(オリオールズ)、4位コルト・キース内野手(タイガース)、5位コルトン・カウザー外野手(オリオールズ)となった。

ナ・リーグは1位チョーリオ、2位山本、3位今永に続き、4位にイ・ジョンフ外野手(ジャイアンツ)が付け、5位にはポール・スキーンズ投手(パイレーツ)が入った。

これからどう評価が変わっていくのか、新人の奮闘ぶりも長いシーズンにおける見所の1つだろう。

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