原爆ドーム近くで殺人未遂容疑の男を鑑定留置、広島地検

原爆ドーム前の現場を調べる警察官を遠巻きに見る通行人たち(25日午前11時53分)

 広島地検は10日、広島市中区の原爆ドーム前で観光客を刺殺しようとしたとして殺人未遂容疑で逮捕、送検された同市西区の無職の男(43)について、本格的な精神鑑定のため鑑定留置を始めたと明らかにした。刑事責任能力の有無などを調べる。期間は9日から7月29日までの予定。

 男は3月25日、原爆ドーム前で、県外から訪れていた男性(81)の背中や腹を包丁で複数回刺したとして広島中央署に現行犯逮捕された。包丁は男性の皮膚には達しておらず、男性にけがはなかった。

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