「ボルティモアは常に第1希望だった」と断言するレイブンズRBヘンリー

ボルティモア・レイブンズのデリック・ヘンリー【NFL】

ランニングバック(RB)デリック・ヘンリーは先日、フリーエージェント期間にダラス・カウボーイズから連絡がなかったことを指摘し、話題を呼んだ。そのヘンリーが今、たとえカウボーイズから連絡があったとしても、ボルティモア・レイブンズを選んだだろうと明言することを望んでいる。

ダラス在住のヘンリーは『The Jim Rome Show(ザ・ジム・ローム・ショー)』で、レイブンズが常に一番の移籍先であったと述べ、カウボーイズは単なる興味の対象だったとして、こう話している。

「念のために言っておくけれど、ボルティモアは常に俺の第1希望だった。そこが俺の行きたい場所だった。さっきも言ったように、トレードの話があったのは知っているし、実際に実現しそうだったんだけど、フリーエージェント期間が始まっても、彼らがまだ同じ気持ちなのかどうかは、代理人と話して本当のところを確認するまで分からなかった。今その話があったように、カウボーイズは(トニー)ポラードを失ったわけだけれど、ランニングバックを手に入れようと動くのかどうかも分からなかった。俺はオフシーズンにはここに住んでいるし、ここでトレーニングして、しばらくここに住んでいる。だから、ちょうどいいと思っていたし、話が持ちかけられると思っていたんだ。でも、彼らは結局、連絡してこなかった。すべてのことには理由があると思う。いるべき場所に俺を置いてくれるように、俺は神に祈ったんだ。ボルティモアがその場所だった。このチャンスを手にできてうれしく思っているし、ワクワクしている。カウボーイズは連絡してこなかったけれど、別にいいんだ。結局のところ、気にしていない」

30歳のヘンリーはレイブンズと2年1,600万ドル(約24億2,827万円)、インセンティブを含めて最大2,000万ドル(約30億3,534万円)となる契約を結んだ。昨年、タイタンズとレイブンズの間でトレードの噂が流れた後、今オフシーズンにレイブンズが第1希望になった理由は、ヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーのカルチャーと、バックフィールドで並ぶことになるクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンとの相性がいいと感じたからだと、ヘンリーはロームに対して語っている。

「俺はただ、彼らのカルチャー、彼らが目指しているものと、俺がフィットしていると感じたんだ。自分のプレースタイルに合っていると思うし、いつかは運命的な出会いがあるような気がしていた。さっきも言ったけれど、昨シーズンはあと一歩のところまでいき、シーズンが進むにつれて、そしてオフシーズンに入って、そのことをずっと考えていたんだ。ただ納得がいくような気がした。何かに対して特別な感覚を覚えることがあると、それが運命だと感じるだろ? それが俺にとってのボルティモアだったんだ」

ジャクソンとヘンリーがバックフィールドにそろえば、レイブンズはランゲームで止めようとする相手ディフェンスにとって悪夢のような存在になるはずだ。昨シーズンのパスゲームではジャクソンがポケット内での身のこなしを向上させたこともあり、レイブンズのオフェンスは2024年シーズンに向けて注目すべきユニットの1つとなっている。タイタンズで最初の8シーズンを過ごしたヘンリーを、レイブンズがどのように起用するかは、7月のトレーニングキャンプが始まる時点において、最大の焦点の1つとなるだろう。

【KO】

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