米EVルーシッド、第1四半期納車が市場予想超え

Zaheer Kachwala

[9日 ロイター] - 米新興電気自動車(EV)メーカー、ルーシッド・グループが9日発表した2024年第1・四半期の納車台数は1967台だった。高級セダンの値下げが奏功した。ビジブル・アルファがまとめたアナリスト8人の予想の1745台を超え、株価は2%超上昇した。

同社は2月、主力セダン「ルーシッド・エア」の価格を1─10%引き下げた。当時は消費者が高金利を原因にEV購入を考え直し、より手頃な価格のハイブリッド車(HV)に目が向いていた。このため同社は値下げを打ち出して販売を支えた。

一方、第1・四半期の生産台数は1728台にとどまり、予想の2123台を下回った。昨年第4・四半期の生産台数は2391台だった。

同業のリビアン・オートモーティブの納車台数も直近四半期で予想に比べて多かった。ただ、最大手テスラは約4年ぶりに前年同期比で減少し、予想を下回っており、EV全体の需要に対する懸念が広がっている。

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