熊野古道周辺の風景画 和歌山・串本で特別展

特別展で展示されている作品(和歌山県串本町串本で)

 和歌山県串本町串本の紀乃国屋ビル2階にある「ギャラリーきのくに」は、「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年を記念した特別展を始めた。和歌山に関わる画家が描いた熊野古道周辺の風景画12点を展示している。

 展示しているのはビルを管理する紀乃国屋の木皮享代表が知人のコレクターから借りた作品と、ギャラリー所蔵の作品。展示作家は村井正誠、平山郁夫、稗田一穂、雑賀紀光、浜地清松、中村貞二、湯川雅紀の7人。

 油彩画や水墨画などがあり、技法も写実的なものから抽象的なものまでさまざま。作者の個性が引き立つ作品が並んでいる。

 期間は第1期が5月17日まで。第2期は8月5日~9月20日を予定している。時間は午前9時~午後5時。土日曜、祝日は閉館となる。第2期には7人の作品に加え、渡瀬凌雲の作品も並ぶ予定。

 このほか、ギャラリーでは串本町や古座川町などの絵画愛好者でつくる「黒洋画会」の植野禎代表の作品も展示しており、販売もしている。

 木皮代表は「作家が見た熊野古道の風景を感じ取ってもらえたら。展示で世界遺産登録20周年の機運を盛り上げていけたらと思う」と話している。

 紀乃国屋は、同社ホームページで展示作品の解説をする予定という。

 問い合わせは紀乃国屋(0735.62.1602)へ。

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