米電力消費、24・25年は過去最高に達する見通し=EIA

[9日 ロイター] - 米エネルギー情報局(EIA)は9日公表の短期エネルギー見通し(STEO)で、同国の電力消費は2024年と25年に史上最大に達するとの見通しを示した。

電力消費は、24年には4兆0960億キロワット時、25年には4兆1250億キロワット時と予想した。23年は4兆キロワット時、22年は過去最高の4兆0670億キロワット時だった。

家庭や企業が暖房や輸送のため化石燃料の代わりにより多くの電気を使用するようになったことから、EIAは24年の家庭への売電量が1兆5060億キロワット時、商用向けが1兆3890億キロワット時、産業向けが1兆0470億キロワット時に拡大すると予想した。

これまでの過去最高記録は、家庭向けが22年の1兆5090億キロワット時、商用向けが同年の1兆3910億キロワット時、産業向けが2000年の1兆0640億キロワット時。

発電における天然ガスの割合は24年に前年から横ばいの42%、25年に41%となる予想。石炭の割合は23年の17%から24年は15%に、25年は14%に低下するとみられている。

一方、再生可能エネルギーの割合は、23年の21%から24年は24%、25年には25%になる見込みという。原子力は、23、24、25年を通じて19%と予想した。

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