タイ成長率、今年は4%強に 不動産刺激策など寄与=財務省

Orathai Sriring Kitiphong Thaichareon

[バンコク 9日 ロイター] - タイ財務省は9日、今年の経済成長率は4%強との見通しを示した。同日承認された不動産セクター活性化策が奏功すると見込んだ。

財務省高官は、一連の措置により、不動産部門で約8000億バーツ(220億ドル)、投資部門で4000億バーツ超、消費部門で1200億バーツの経済押し上げ効果が見込まれると説明。「これらの措置により、今年の経済成長率は4%強になる」とし、刺激策で成長が1.7─1.8%ポイント押し上げられるとの見通しを示した。

ラバロン財務次官は、景気刺激のため財政政策の活用は依然必要と指摘。「経済が適切な成長水準に戻るよう期待している」と述べた。

昨年の経済成長率は1.9%と、22年の2.5%から鈍化した。

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