川勝知事「県民に付託受けた仕事にめど」辞職理由はあくまでリニア 時期前倒しは「県政に空白ができるので」【静岡県知事定例会見速報】

職業差別とも受け取れる発言によって、批判が殺到した静岡県の川勝平太知事は4月10日、県議会議長に辞表を提出、同日午後2時から定例会見を行っています。

辞職の時期を当初明らかにした6月の県議会から前倒ししたことについて、川勝知事は「県議会から(過去に)辞職勧告決議が出されていたので退路は絶っていた。知事が辞めると県政に空白ができるので短くしたい」と述べました。

また、「やるべき仕事は、県民に付託受けたリニア問題。モニタリング会議で最低10年以上かかること分かったので、これでめどがついた」とリニア問題にひと区切りついたことが大きな辞職理由であると強調しました。

さらに、リニア工事が静岡工区以外にも、2027年以降に遅れる場所が明らかになったことについて「ようやく事業の実態が見えた。国交大臣が認可した事業計画が音を立てて崩れたのが実態」と指摘した一方、リニア推進派であることに変わりはないとの考えを示しました。

一方、自らの言動で大きな批判を受けていることについて、「(問題なのは)私の言動だけで、県民は関係ない。私の言動のせいで静岡県がきびしいことをいわれるのはつらい」と心境を吐露しました。

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