靖國神社の桜を10年にわたり撮り続けた 山岸伸写真集『靖國の櫻』

By CAPA編集部

山岸伸さんの写真集『靖國の櫻』が発売された。

15年前、大病を診断されたとき、新たな題材として選んだ一つが桜だった。初めて構えた事務所の近くに靖國神社があった記憶から、ここを撮影地に選んだ。神社の許可をもらい、開門前の早朝を中心に、およそ10年間、境内の桜を見つめた。

ここは戦争で殉難した人の霊を祀る場所であり、山岸さん自身、生と死を深く考えながらシャッターを切っていただろう。そうした山岸さんの眼差しを通して写し出された光景がここに広がる。

山岸伸写真集『靖國の櫻』

体裁 257×182mm・96ページ
価格 2,500円(税込)
発売日 2024年2月20日
発行 日本写真企画

山岸 伸 (Shin Yamagishi)

俳優・アイドル・スポーツ選手などのポートレート撮影を中心に活躍。出版された写真集は400冊を超える。ばんえい競馬、賀茂別雷神社 (上賀茂神社)、球体関節人形などにも撮影対象を広げる。その秀逸な写真活動により平成28年 (2016年) 日本写真協会作家賞を受賞。公益社団法人 日本写真家協会会員、公益社団法人 日本広告写真家協会会員、とかち観光大使。
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〈文〉市井康延

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