午後3時のドルは151円後半で高止まり、米CPI控え固唾

Shinji Kitamura

[東京 10日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤と変わらずの151円後半で取引されている。注目の米消費者物価指数(CPI)の発表を今夜に控え、34年ぶり高値を目前に、ほぼ横ばいで推移した。

市場で介入ラインと目される152円が目前に迫る中、重要指標の発表を前に、ドル/円は膠着が続いた。日中の値幅は上下わずか13銭と見送りムードが強まった。

日銀の植田和男総裁はきょう午前の衆院財務金融委員会で、為替が動いたから直接的に金融政策の変更を考えようということでは「全くない」などと発言したが、円相場に目立った反応はなかった。

市場では、今夜のCPIが上振れれば米金利が再び上昇し、ドルは152円台へ上昇する公算が高いとの見方が優勢だ。そうなれば「介入がすぐに入らなくても、極めて強い介入警戒感への思惑から、売買が大きく交錯して値が振れる可能性がある」(FX会社)との声が出ていた。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 151.80/151.83 1.0851/1.0853 164.74/164.75

午前9時現在 151.78/151.79 1.0857/1.0861 164.80/164.84

NY午後5時 151.77/151.80 1.0855/1.0859 164.77/164.79

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