前明石市長・泉房穂氏《「日本の国民」をもっと大切にして》の訴えは岸田首相に届くのか

米ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地に到着した岸田首相(左)と妻の裕子さん=8日(C)共同通信社

《訪米中の岸田総理に言いたい。『アメリカ』の言いなりではなく、「日本の国民」をもっと大切にしていただきたい。「アメリカ」のご機嫌取りのために、「日本の国民」にこれ以上の負担を押しつけるのはやめていただきたい。“アメリカの大使”ではなく、“日本の総理”なのだから・・・》

前明石市長で弁護士の泉房穂氏(60)は更新した自身のX(旧ツイッター)にこう投稿していたが、岸田文雄首相(66)にはまったく届いていないのではないか。バイデン大統領(81)が9日にXに投稿した岸田首相とのツーショット写真を見る限り、そう思う日本国民は少なくないだろう。

専用車の車内でバイデン大統領の左隣に座り、歯を見せながら満面の笑顔を浮かべる岸田首相。自身のXにも《バイデン大統領夫妻との夕食会に向かう車中での様子です》などと投稿し、高揚する気分を抑えられない様子がうかがえる。

《これから一体、日本は米国にいくらふんだくられるのか。バイデン大統領は笑いが止まらないよな》

《不良がカツアゲする時、ヘラヘラと笑って近づいてきた。さも親しげな様子で。いくら出せる?って。米国はあの顔だよ》

《ウクライナ支援だな。バイデン:3000億円ぐらい用立てしてくれ。岸田:喜んで》

SNS上では、2人が並んだ写真に対する冷ややかな声が少なくないが、泉氏が《日本の国民を大切に》と訴えるのも無理はない。

■「子ども子育て支援金」はアレヨアレヨという間に月額1000円超に

岸田首相肝いりの「異次元の少子化対策」で掲げた「子ども子育て支援金」は、国会質疑で月額500円弱などとやり取りされていたはずなのに、政府が公表した年収別の徴収額の試算では、アレヨアレヨという間に月額1000円を超える人が続出することが判明。さらに、この先の負担額も分からないというのだ。岸田首相は増税しない、などと言っていたが、誰がどう見ても実質的な増税だ。

自民党が派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受けて始めた「政治刷新車座対話」でも、岸田首相は「私自身や党幹部が全国に足を運び国民の声を聞く」と声を張り上げていたが、対話する相手は党関係者が少なくない。

《岸田首相が声を聞くのは自民裏金を支えてきた、いわばパトロンばかり》

《米国の言いなりになり、身内にいい顔をしていれば政権維持できると思っているな》

《#岸田やめろ》

ネット上で怒りの声が収まる気配がみられないのも理解できる。

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