iPadOS 17.5ベータから、有機EL版iPad Proや新型Apple Pencilの存在が浮上

Image:Farknot Architect/Shutterstock.com

アップルが最後にiPadの新モデルを発表した2020年10月から、すでに1年半以上が経過した。次期iPad ProおよびiPad Airの発表は、初め3月末、その後4月に行われると噂されていたが、現在では著名ジャーナリストが「5月6日の週だ」と予想している

いつ発売されるのかと危ぶむ声もあるなか、iPadOS 17.5ベータ版から次世代iPad Proの手がかりが見つかり、有機ELディスプレイが搭載されるとの噂を裏付けるものとなっている。

有機ELディスプレイ搭載iPad Pro

アップル関連情報サイト9to5MacがiPadOS 17.5ベータ1のコードを掘り下げたところ、未発表のiPadに関するさらなる記述が発見。今回は、新しいディスプレイ技術への言及である。

具体的には、4つのiPadモデル用の新たなディスプレイ・ファームウェアが確認された。それぞれ「iPad16,3」「iPad16,4」「iPad16,5」「iPad16,6」とのこと。

これらは次世代iPad Proの識別子であり、2種類のサイズ(11インチ/12.9インチ)とそのWi-Fi/セルラー版に対応すると見られる。ファームウェアはこれらが有機ELディスプレイを搭載することを示唆しており、11インチと12.9インチそれぞれに異なるディスプレイ・サプライヤーが存在すると裏付けているとのことだ。

信頼性の高いディスプレイ専門アナリストRoss Young氏は、新型iPad Proの発売がディスプレイ生産が難航しているため遅れると示唆していた。LGディスプレイが12.9インチの有機ELパネル全てを生産し、LGとサムスン・ディスプレイの両社が11インチのパネルを生産するとみられている。

「握る」ジェスチャーや「探す」対応の新型Apple Pencil

今月初め、9to5MacはiPadOS 17.5ベータからApple Pencilの新たな「Squeeze(ギュッと握りこむ)」ジェスチャーを見つけたと報告していた

同サイトは今回、次世代Apple Pencilのさらなる証拠を見つけたという。2つの新ジェスチャー「LongSqueeze」「DoubleSqueeze」である。いずれも握りこむことを前提としており、既存のApple Pencil表面には感圧センサーがないことから、新型登場の前ぶれと見られるわけだ。

また昨年5月、アップルがApple Pencilを「探す」アプリ対応とするための特許を出願していたことが判明。さらに今年初めには、iPadOS 17.4から「探す」対応の新型Apple Pencilが準備中とうかがえるコードも見つかっていた

ほか、新型iPad Pro専用に再設計されたMagic Keyboardが同時発売との噂話もある。iPad Pro本体も値上げが予想されているだけに、アクセサリー一式も揃えるつもりであれば、かなりの出費を覚悟した方がよさそうだ。

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