資源大手リオ・ティントCEO、中国経済の先行きを好感

資源大手リオ・ティントCEO、中国経済の先行きを好感

北京で取材に応じるリオ・ティントのヤコブ・スタウショーン最高経営責任者(CEO)。(資料写真、北京=新華社配信)

 【新華社北京4月10日】英豪資源大手リオ・ティントのヤコブ・スタウショーン最高経営責任者(CEO)はこのほど、北京で「中国政府による高水準の対外開放、産業革命、グリーン(環境配慮型)発展での政策・措置、ならびに新たに打ち出した『新たな質の生産力』(科学技術イノベーションが主導し、質の高い発展を促す生産力)というコンセプトに、ますます興奮している」と述べ、中国経済の見通しは明るく、チャンスがあふれているとした。

 「中国が発している非常にはっきりとしたシグナルを感じた」と語り、中国はリオ・ティントにとって売上高の60%程度を占める非常に重要な存在であり、中国政府のガイドラインと計画は、多くのビジネスチャンスをもたらすとの見通しを示した。「中国がグリーントランスフォーメーション(GX)に向けて構築したサプライチェーン(供給網)は、新たなビジネスチャンスである」とし、太陽光・風力エネルギー、電力網の整備、新エネルギー車(NEV)の発展などにおいて、中国が世界をリードしていると指摘。こうした分野の銅やアルミニウムなどの大量需要も、リオ・ティントの製品に多くのチャンスを生み出しているとした。

 リオ・ティントはこの1年、中国のパートナーとこれまで以上のパートナーシップを築くとともに、合弁企業を設立し、世界の複数の重要プロジェクトで大きな進展を遂げてきた。同社は中国の長期的な発展に焦点を当てている。「私が見てきたように、市場の需要は増加している。例えば、中国の製鉄所では23年、鉄鉱石の需要が増加し、最近は銅の需要も堅調である。これらは全て、景気の持続的な拡大を示す良好な指標である。私は中国市場に高い信頼を寄せている」と強調した。

© 新華社