イオンリテール 決算/2月期、5期ぶりに経常利益が黒字化

イオンが4月10日に発表した2024年2月期決算によると、GMSの中心企業であるイオンリテールの営業利益は82億円(前期は57億円)、経常利益は23億円(25億円の赤字)となった。

<吉田社長>

経常利益の黒字化は5期ぶりとなる。

収益構造やMDの改善、AI発注などデジタル施策が進み、生産性が向上した。

また、商品の二極化戦略や成長領域における差別化対応を進め、売上総利益の増加でコストアップを吸収したという。

同日行われた決算会見で、吉田昭夫社長は「イオンリテールは3年間で事業構造がしっかりしてきた。在庫削減、オペレーションの人時改善されている。今後、PBの売り上げ構成比を高めていく。また、(GMSは)なかなか難しい業態で、他社が撤退する中、ワンストップ(ショッピング)の魅力を強みに変えていきたい。課題はのびしろだと考えている」と説明している。

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