繁殖場で生まれた5匹の子犬 よく食べよく遊びよく眠ってすくすく成長 「みんな幸せになるんだよ」

預かりメンバーの家でお世話されることになった「うっちー」と「もっちー」の2匹

福岡県を拠点に行き場を失ったワンコの保護・譲渡活動を行うボランティアチーム、わんにゃんレスキューはぴねす(以下、ぱひねす)。

ワンコを保護する状況はその都度違いますが、現在はぴねすでは、熊本県内の繁殖場に介入しており、この場のワンコたちを複数回にわたって保護しています。

そんな中、この繁殖場に係留されているポメラニアンの血の入ったミックス犬が複数の子犬を産んだことを知らされました。

繁殖場の家の前は一般道で、自動車の往来もままある場所。子犬が成長し、自らの足で歩けるようになれば敷地外に出ていくことも考えられます。こういったことからはぴねすでは、この子犬たちを保護することにし、現場へと向かいました。

よく食べよく遊び、コテンと転ぶ子犬たち

無事に5匹の子犬を保護しましたが、はぴねすの代表の家にはすでに3匹の子犬がいます。さらに5匹というのはかなり厳しいです。2匹を預かりメンバーのPさんの家、3匹を代表の家でお世話することにしました。

代表の家でお世話することになった「あきおくん」「ふゆみちゃん」「はるたくん」
代表の家でお世話することになった「あきおくん」「ふゆみちゃん」「はるたくん」

代表の家に来た3匹はそれぞれ「あきおくん」「ふゆみちゃん」「はるたくん」と名付けました。

3匹とも勢いよく食べ、食べ終わるとすぐに「サークルから出して!」と元気に鳴きます。サークルの扉を開けてあげると、まん丸の体で部屋中をちょこちょこ走り回ります。まだうまく走ることができず、コテンと転ぶ様子はなんともかわいいものです。

ある日の晩、代表が「寝よう」とベッドに入ったところ、なんとふゆみちゃんが自力でベッドに上がってきて、そのまま朝まで爆睡。「もうしょうがないなぁ」とつい許してしまう代表でしたが、こんなふうに3匹は今日もすくすく成長しています。

自力でベッドの上に上がってきたふゆみちゃん。その無垢な表情を見ると、つい許してしまいます

保護していなければ生きていなかったかも

3匹の子犬のかわいい姿を見て、代表はふと思いました。

「あのままこの子たちを保護をせずにいたら、皆生きていなかったかもしれない。何匹もの子犬のお世話は大変だけど、この子たちが健やかに育って新しい家族のもとで幸せな生活を手に入れることが出来るなら、精一杯自分にできることをしてあげたい」

人間が大好きで甘えん坊の子犬たち。今日も代表と預かりメンバーの元で元気に過ごしながら「ずっとの家族」「ずっとのおうち」との出会いを待っています。

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(まいどなニュース特約・松田 義人)

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