建築家 蔵田周忠の生涯振り返る 多摩聖蹟記念館など設計 多摩市

建築家・蔵田周忠に関する貴重な資料が展示されている

旧多摩聖蹟記念館(都立桜ヶ丘公園内)では5月26日(日)まで、春季企画展「多摩聖蹟記念館と建築家・蔵田周忠(ちかただ)」を開催している。入館無料。

同館は関根要太郎と関根の建築事務所に所属していた蔵田周忠によって設計された。近代日本における最初の建築運動をおこした分離派建築会に参加していた蔵田は同館や昭和初期に調布市に誕生したレジャー施設、京王閣の設計を担当した。

今展では、蔵田周忠にスポットを当て、その生涯を振り返るとともに、建築という視点から同館の魅力をとらえなおす企画展として開催されている。同館や京王閣の写真や施設の紹介、京王電車沿線名所図絵などが展示されている。

同館は明治天皇の行幸を記念して1930年に開館した。86年に管理団体から市に寄贈された後、市の指定有形文化財に指定された。2002年には東京都の「特に景観上重要な歴史的建造物等」に選定されるなど、建築の観点からも高く評価されている。開館時間は午前10時から午後4時まで。休館日は毎週月・水(祝日除く)、4月30日(火)、5月7日(火)。

関連した催しも

企画展監修者による展示解説が5月5日(日)、同館で実施される。午後2時から。東京都市大学の岡山理香教授が解説する。定員は30人(申込不要、当日先着)。

また、同館学芸員によるギャラリートークも同館で行われる。開催日時は4月13日(土)、27日(土)、5月11日(土)、各日午前10時〜正午、午後1時〜3時の時間内随時15分程度。申込不要、当日時間内に同館事務室へ。

4月17日(水)から30日(火)までは、京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターAB館7階連絡ブリッジで特別展示される。午前10時から午後8時(最終日は6時30分)まで。

問合せは市教育委員会教育部教育振興課【電話】042・338・6883。

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