(菅井貴子気象予報士が解説)午後5時40分現在
◆函館 早春の花が見ごろ
函館山登山道入り口付近で、「カタクリ」や「エゾエンゴサク」が咲き始めています。
雪解け早々に芽を出す春の花ですが、
函館は先月末に、積雪となるなど、冬の粘りが長く続いた影響でしょうか、
例年より5日ほど遅いそうで、見ごろは、来週中ごろまで続くようです。
なお、昔は、カタクリの花の球根からとれるデンプンで、カタクリ粉が
作られていました。今は、ジャガイモのデンプンが原料のものが多いですが、
名前はそのまま残っているそうです。
◆きょう10日(水)の気温
朝は氷点下まで下がり、苫小牧も最低気温は‐1.1℃でしたが、
日中は、13・5℃で、道内で最も暖かく、
太平洋側は、4月下旬~5月中旬並みでした。
札幌は12.6℃まで上がり、前日の日中よりも10℃近くも
気温が高くなりました。
◆96年ぶりの少雨
4月に入ってから、日本海側では雨が降っていません。
札幌も、4月上旬の降水量は0ミリで、96年ぶりのことです。
雪解けの下から、落ち葉や滑り止めの砂などが姿を出しています。
ほこりや花粉も舞いやすくなっていますので、
引き続き、アレルギー症状が出る方は、外出は対策をしましょう。
◆きょう10日(水)の最小湿度
広範囲で、乾燥注意報が出ています。
札幌は25%、苫小牧は21%、紋別29%です。
このあと、湿度の低い状態が続き、
火事が発生すると被害が大きくなりやすいので、
ストーブなどの火の元にも気を付けて下さい。
◆あす11日(木)の天気・気温
春の高気圧に覆われ、全道で青空が広がるでしょう。
朝は冷えますが、日中は日差しとともに気温が上がり、
前日より3~6℃も高くなるでしょう。
宗谷地方は、一日を通して、南西風が強く吹きますので、
ご注意下さい。
◆札幌の10日間予報 11日(木)~20日(土)
晴天が続き、日ごとに気温が上がりそうです。
週末は20℃前後まで上がり、5月下旬並みでしょう。
来週前半にかけて、春はペースを上げて進みそうです。
次に雨が降るのは、来週半ばです。
17日(水)は、まとまった雨量となりそうで、
大地や空気を潤す恵の雨となりそうです。