主役の少年&ヒロインの少女役発表 池松壮亮出演 奥山大史監督作「ぼくのお日さま」

2024年9月より劇場公開される、史上最年少でサンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞を受賞した、奥山大史監督の商業デビュー作「ぼくのお日さま」に、吃音をもつホッケー少年のタクヤ役として越山敬達が、フュギュアスケートを学ぶ少女さくら役として中西希亜良が出演することが発表され、30秒予告が公開された。

本作の主人公であるタクヤ役に起用されたのは、本作が映画主演デビューとなる越山敬達。ドラマ「天狗の台所」では、メインキャストとして出演した。スケートは4歳から経験があったが、劇中で披露するアイスホッケーとアイスダンスは初めての挑戦。持ち前の運動神経で習得した。少女・さくら役には、本作が演技デビューとなり、フランス語や英語も堪能のマルチリンガルでもある12歳の中西希亜良。100名以上が参加したオーディションによって選ばれた。4歳からフィギュアスケートを習い、全日本フィギュアスケートノービス選手権大会にも出場経験がある。

30秒予告は、田舎町のスケートリンクでコーチの荒川(池松壮亮)が、タクヤとさくらに、ペアでアイスダンスを練習しようと提案するところからはじまる。吃音をもつホッケーが苦手な少年、選手の夢を諦めたスケートのコーチ、コーチに憧れるスケート少女。3人の雪が降りはじめてから雪がとけるまでの、淡くて切ない小さな恋の物語を映し出し、ハンバートハンバートによる主題歌「ぼくのお日さま」が包み込む映像となっている。

「ぼくのお日さま」は、ハンバート ハンバートの楽曲と同名タイトルの作品。雪の降る街を舞台に、吃音をもつホッケー少年のタクヤと、フュギュアスケートを学ぶ少女さくら、そして元フィギュアスケート選手でさくらのコーチ荒川の3人の視点で描かれる。監督は奥山大史。長編初監督作「僕はイエス様が嫌い」で第66回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞を受賞したほか、是枝裕和総合演出のNetflixシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」で5、6、7話の監督・脚本・編集(5話は是枝監督との共同監督回)を務め、本作で商業デビューを果たした。

越山敬達、中西希亜良、奥山大史監督のコメントも公開された。コメントは以下の通り。

■タクヤ役/越山敬達(こしやま・けいたつ)
タクヤ役を演じさせていただきました、越山敬達です。「ぼくのお日さま」は、僕にとって初の主演映画だったので、クランクインした時はこれまでにないほど緊張していました。ですが、すごく明るい現場で、キャストの皆さんやスタッフさんも優しい方ばかりだったので、一瞬で馴染めたし、撮影期間もあっという間に過ぎていきました。スケートをしながら何テイクも重ねたことは大変でしたがそれが報われる素敵な映像になっています。僕にとって「ぼくのお日さま」という作品が忘れられないように、皆さんにとってもきっと忘れられない作品になると思います!是非劇場に足を運んでみてください!!

■さくら役/中西希亜良(なかにし・きあら)
こんなすてきな作品に参加できて、本当に幸せで、ありがたくて、今でも信じられない気持ちです。演技もはじめてで緊張しましたが、奥山監督や池松さん、越山くん、そしてスタッフのみなさんがいつも助けてくれました。でもその分、スケートでは誰よりも頑張ろうと撮影に臨みました。とっても寒い冬の撮影現場でも、いつも心はあったかくて、この映画はそんな気持ちにさせてくれる作品だと感じています。たくさんの方に観ていただけたら嬉しいです。

■監督・撮影・脚本・編集 / 奥山大史
主役となる二人を探すため、繰り返しオーディションを行い、スケートリンクにも度々足を運びました。その末に越山くんと中西さんに出会えたことは、本作にとって、この上なく幸せな出来事でした。スイッチを入れるべきシーンでは、グッと集中して役に入り込み、自然体でいて欲しいシーンでは、嘘のない無邪気さを見せてくれた越山くん。吹替やCGでは決して表現できない優雅な滑りを魅せ、初挑戦となるお芝居にもまるでスポーツのように粘り強く取り組んでくれた中西さん。この2人と池松さんの組み合わせだったからこそ生まれた奇跡のようなシーンが、本作には映っています。

【作品情報】
ぼくのお日さま
2024年9月 テアトル新宿、TOHOシネマズシャンテ ほか全国公開
配給:東京テアトル
© 2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINÉMAS

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