予選通過は何パーセント? 日本勢35人「マスターズ」デビュー戦

総勢35人。日本勢「マスターズ」デビュー戦の結果は

◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前(9日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7555 yd(パー72)

昨季のDPワールドツアー(欧州ツアー)でルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞した21歳の久常涼が、特別推薦によりメジャー「マスターズ」に初めて出場する。日本勢の参戦は久常が36人目。過去35人の初出場時の戦績をまとめた。

半数以上が予選通過でも…AONは敗退

「マスターズ」デビューを果たした35人のうち、予選を通過したのは約51%にあたる18人。直近では2019年、当時20歳のアマチュアだった金谷拓実が58位で終えた。2011年には、同じくアマチュアの松山英樹が19歳で初出場。27位でフィニッシュし、アジア勢として初のローアマチュアに輝いた。

金谷拓実の初日1オーバー44位は日本勢最高位だった(撮影/中野義昌)

金谷を最後に初出場での予選通過者は出ておらず、当時アマチュアだった22年の中島啓太は64位、特別招待を受けた23年の比嘉一貴は65位で予選落ち。米ツアー3勝の丸山茂樹(1998年)、日本ツアーを長く牽引した中嶋常幸(1978年)、青木功(1974年)、尾崎将司(1972年)の“AON”も週末に進めなかった。

中島啓太は悔しいマスターズ初挑戦となった(撮影/今井暖)

日本勢最年少デビューの石川遼も予選落ち

日本勢の最年少デビューは、2009年に当時17歳で出場した石川遼。17歳6カ月23日(初日時点)は日本勢の最年少記録で、大会としては1952年トミー・ジェイコブズの17歳1カ月21日に次ぐ2番目の若さ(当時)だった。

石川遼の初マスターズはロリー・マキロイと同組だった(Getty Images)

国内外で話題を集めるデビュー戦となったが、石川も予選通過はかなわず。51位タイで迎えた第2ラウンドは終盤まで粘ったが、16番(パー3)、17番の連続ダブルボギーで後退。通算6オーバーの73位タイでコースを去った。初の予選通過は3回目の出場となった2011年で、ローアマ獲得の松山を上回る20位タイだった。

最高位は伊澤利光の4位タイ

初出場での最高位は、2001年大会を4位タイで終えた伊澤利光。初出場の日本勢で唯一のトップ10フィニッシュとなる。

衝撃のデビューを飾った伊澤利光(Stephen Munday/Getty Images)

21位から出た第2ラウンドを7バーディ、1ボギーで回り、この日のベストスコア「66」をマーク。通算7アンダー4位で折り返した3日目は「74」で16位に後退したが、最終日に「67」と伸ばして再浮上。当時の日本勢で初めて2桁アンダーに届く通算10アンダー4位で終えた。

海外勢の主な初出場者の記録

マスターズ全体では、1934年の第1回を含む過去3大会で初出場者が優勝。米国以外の初出場者の最高位は位で、11年にジェイソン・デイ(オーストラリア)、14年にヨナス・ブリクスト(スウェーデン)、20年にイム・ソンジェ(韓国)が記録している。

<マスターズ初出場での優勝者>
ホートン・スミス 1934年(※第1回大会)
ジーン・サラゼン 1935年
ファジー・ゼラー 1979年

<初出場での18ホール最少スコア>
64 (32-32) ロイド・マングラム/1940年 1R
64 (31-33) マイケル・ブロック/1990年 1R
64 (35-29) デビッド・トムズ/1998年 1R
64 (33-31) ジェイソン・デイ/2011年 2R

<初出場での72ホール最少スコア>
273(66-70-68-69) イム・ソンジェ/2020年

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン