『今日好き。ニャチャン編』2話ーー人力車で急接近 継続メンバーの振る舞いは“理想の女子”?

4月1日よりABEMAにて放送中の恋愛番組『今日、好きになりました。ニャチャン編』(以下:今日好き)。現役高校生たちが2泊3日の修学旅行に飛び出し、運命の恋を見つける同番組には、時に甘酸っぱく、思わず胸がキュンとするような青春と恋模様が溢れんばかりに詰まっている。

以下より、4月8日公開の2話から見どころを紐解いていく。細かなネタバレもあるためご注意いただきたい。

・“たいようマジック”がみなつのハートを掴むまで 「全部がカッコよく見えちゃって」

今回の旅は、応援したくなるメンバーが多すぎる。もはや『今日好き』において、“応援したくなる”という想いは当たり前に生まれてくる感情なのだが、『ニャチャン編』メンバーに抱く“それ”はいつも以上。その筆頭を男女一人ずつ挙げるのであれば、男子はたいよう(忠村太陽)、女子はゆう(早坂ゆう)だろうか。

たいようは初日のディナーにて、りあ(米澤璃彩)を隣の席に誘う。彼が今回の旅で自ら積極的な姿を見せてくれたのは、これが初めて。りあとは同じ北海道出身で、胆振地方(読み:いぶり)の大体同じエリアに住んでいるという“じもトーク”で彼女のよいリアクションを引き出したり、天体観測が趣味という共通点を見つけたりするも、“胆振以上”な盛り上がりは惜しくも生まれず。

静のたいよう、動のりあ。よくいえば“冷や熱カップル”に見えなくもないが、りあはしばらくして、いっさ(松本一彩)を2ショットに誘ってしまう。ただこの後、たいようもまた、みなつから2ショットの相手に指名されるため、結果オーライではあるのだが……。

さて、みなつは第一印象で気になった相手こそ違ったものの、「雰囲気がみんなと違う」という理由から、たいようの存在を気になっていたそう。ここで初めて明かされたのだが、たいようも実は、みなつを意識し、話しかける機会を伺っていたらしい。そう振り返るたいようの笑顔……不器用だが本当にかわいいものである。

たいようの本領発揮タイムはここから(“本領発揮”といいつつ、後から振り返れば、まだ“片鱗”でしかなかったかもしれないが)。みなつから趣味や特技を尋ねられた際、「マジックとかは、やれるけど……」と、控えめに答えつつ、心のうちはやる気満々だったのだろう。おもむろにポケットからトランプを取り出す様子には、まさに“満を持して”という言葉が相応しい。みなつと同様、視聴者もまた“それ、常に持ち歩いているの?”と思ってしまったのではないだろうか。これもまた、別の意味で“たいようマジック”。この後、「なんか変な人だよね」と自虐してみせたたいようだが、そうした“癖”に人はハマってしまうものだ。

詳細を説明すると長くなるため割愛するが、みなつに披露したのは「アウト・オブ・ディス・ワールド」と呼ばれるマジック。その全貌は、彼のテクニックとともに、ABEMAでの見逃し配信にて確認をしてほしいが、最後まで見届けたみなつは、たいようが余計に気になる存在に見えてしまったそう。同時に、人見知りながらも頑張って話しかけてくれるが、どこかまだ心の扉を閉められている部分も魅力的だと、しっかりと言語化をしてくれる。

ハマらない人はハマらない。が、ハマる人はどっぷりとハマってしまう。みなつはまさしく、たいようの“不思議な沼”にどんどんと引きずり込まれてる。みなつ曰く、「全部がカッコよく見えちゃって」と、第一印象としては最高の結果を残せたようだ。スタジオの“恋愛見届け人”を務める中川大輔もしみじみと語っていたが、才能がありながら、どこか周囲が助けたくなるような人柄。「武将とかで天下を獲るのはこういう人ですよね」という一言は、まさしくである。あとはここから、マジシャンではなくカレシ候補の男子として、どのように恋愛を絡めた面で意識をさせられるか。本当に難しい勝負はここからだ。

ちなみに、筆者自身は自慢でないものの、今回のマジックの仕掛けについては、最後にカードをめくる部分で“違和感”に気づくことができた。『今日好き』の恋愛要素からは離れてしまうが、ぜひ注意しながら配信を確認してほしい。

・ゆう、“女の子のかわいい”を詰め込んだ表情に注目 てるも“彼女感”を感じたナイトデート

続いて紹介するのは、ゆう。1話終盤で挑戦した“花くじ”で見事に当たりを引き当て、現在はてる(川端輝)と特別なナイトデートを満喫中だ。

ふたりが楽しんだのは、LED照明がピカピカと光る、3人乗り自転車。思わず二度見してしまう“パリピ人力車”で、かつ適正人数を疑ってしまうほど、てるとゆうが腰を下ろす座席は、めちゃめちゃ狭い。気になる相手と密着しながら、運転手が後ろから運転するスタイルの珍しい乗り物である。

そんなパリピ人力車では、乗り降りの際にさりげないエスコートで手を繋いだり、てるがゆうと街並みをカメラで撮影した際の“彼女感”がたまらなかったり(これは、てる本人も感じていたと言及している)。また人力車ドライブを終えて、公園の階段横に腰掛けて2ショットをしたときには、てるが両手でゆうの腰を抱えて、少し高い位置にあった花壇の縁に持ち上げ、座らせてあげる場面も。パリピ人力車タイムを終えてのさらなる急接近に、ゆうもニヤけが止まらない。

が、ニヤけが止まらないのは、我々視聴者も同様だろう。以前に参加した『卒業編2024 in プーケット』での反省を活かし、相手の目を見て、積極的に話すように意識をしていると語るゆう。その努力は画面越しにもしっかりと伝わってくるものだったし、前回の旅よりも性格が明るくなってか、てると会話をする際はずっとニコニコ顔。

ほかにも、彼がほかの女子も気になるという発言をした際には“むむっ?”と表情を変え、ポニーテールが好きだとオーダーを受ければ、言葉にはせずとも“お任せあれ”と、得意げな顔を見せてくれる。前述の“彼女感”然り、表情がころころと切り替わる姿が本当にかわいらしく、男子の“理想の女の子”そのものでしかなかった。

てるもまた『夏休み編2023』当時と異なり、“追われる恋”を新鮮に感じ、とてもうれしいと振り返っていたあたり、ふたりの相乗効果で恋する気持ちが一気に膨らむ可能性も? 継続メンバー同士の初々しい姿にもまた、我々の“応援したくなる”想いを掻き立てられるのだった。

(文=一条皓太)

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