ZIPANG OPERA(佐藤流司・福澤 侑・心之介・spi)が初EPをリリース「卵にヒビが入り始めた!このままいけば何かが生まれる」

音楽パフォーマンスユニット・ ZIPANG OPERA (佐藤流司さん、福澤 侑さん、心之介さん、spiさん)が、4月10日にリリースする初めてのEP『Rock Out』(LDH Records)で、唯一無二の世界観を表現します。

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ミュージカル『刀剣乱舞』や舞台「呪術廻戦」への出演、PENICILLINのボーカル・HAKUEIさんとのバンドプロジェクト・The Brow Beatなど、俳優・アーティストとして活躍する佐藤流司さん。

『進撃の巨人』-the Musical-や、Experimental Theater 「結合男子」に出演しているほか、振付家としても多くの作品を手がける福澤 侑さん。

ブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』や『シュレック・ザ・ミュージカル』など、圧倒的な歌唱力が光るspiさん。

そして、魅惑的な歌声が武器のボーカリスト・心之介さんによるZIPANG OPERAにインタビュー。

新譜に込めたメッセージやユニット曲の制作秘話、さらに、今後の野望を聞きました。

<ZIPANG OPERA インタビュー> <ZIPANG OPERA インタビュー>

――初めてのEPが完成しましたね。

福澤:今回のEPは、2021年にリリースした1stアルバム『ZERO』以来となるソロ曲、そして、約1年前にリリースした2ndアルバム『風林火山』以来のユニット曲を収録していることが大きな特徴です。

――リード曲の『Rock Out』はどんな曲ですか?

福澤:ZIPANG OPERAらしいエンジン全開なテイストでありながら、いい意味で僕ららしくない。歌割りのバトンパスが激しくて、歌詞は「ZIPANG OPERAといえばこう」みたいな“圧”を感じさせる楽曲です。

――レコーディングのエピソードを聞かせてください。

心之介:曲を書いてくださったMAKKAさんがZIPANG OPERAの持ち味を理解してくださっていることをデモの時点から確信したので、自然体で歌いました。

――今日はMV撮影の合間に時間をいただいてのインタビューですが、撮影はどんな感じで進行していますか?

福澤:グリーンバックでの撮影がほとんどなので完成してみないことにはわかりませんが、キービジュアルの通り、和とサイバー感を融合させた映像になるんじゃないかな。

出来上がりがすごく楽しみなんですけど、ずっとグリーンバックの中にいたのでいるので、ちょっと頭がおかしくなりそうでした(苦笑)。

心之介:まだシューティングの最中ですが、どうやらこの後、赤を主体にしたシーンに変わるらしいので、髪の毛と同化しちゃって僕の姿が消えないか心配。顔と胴体と靴しか踊ってないかもしれません(笑)。

この髪は気合いを入れて、昨日染めたばかりなんですけど、ダンスの練習をしすぎて赤い汗が流れてきて、メイクさんに迷惑をかけてしまいました。

“何が起きるかわからない”ペアによるユニット曲 “何が起きるかわからない”ペアによるユニット曲

――今作では佐藤さんと心之介さんによる『宵々』、福澤さんとspiさんによる『Shape of Love』のユニット曲が収録されていますが、ペアはすんなり決まったんですか?

佐藤:わりと一瞬で決まりましたね。spiくんとシン(心之介)が前作で組んでいたので、もう2択しか残ってないって。今回は一番想像がつかないペア、さらに、何が起きるかわからないところを狙っていこうと、このペアになりました。

――どんな曲に仕上がりましたか?

心之介:僕と流司くんの『宵々』は一言で表すなら“祭”です。「みんなでどんちゃん騒ぎできるようなものにしたいね」って、トラックは日本の伝統的な祭りをイメージしました。ラップパートの歌詞は流司くん、それ以外の部分は僕が書いて、想像を超える楽曲になったんじゃないでしょうか。

佐藤:サビの部分を交代で歌っているのですが、同じフレーズに同じメロディラインなのに、ビックリするぐらい俺とシンのテイストが違う。歌う人によってこんなにも違うんだって、ギャップに驚きました。

――作詞・作曲で意識したことは?

佐藤:あまり難しい言葉を使い過ぎないように、そして、なるべく英語を使わないことを心がけました。シンが書いた部分で2、3ヵ所、英語を使っていたんですけど、それを日本語に直して、より日本らしい感じにして。

ラップに関しては、「踊る阿呆に見る阿呆」など祭っぽいワードを盛り込みつつ、「これは何て読むんだ?」みたいな言葉を使わないことを意識しました。

福澤:spi兄とは好きな世界観が似ているので、二人でやるなら「ポップロックみたいな感じの楽曲をやりたいですね」って。ただ、それだけだとZIPANG OPERAっぽくないので、「こういうところにサイバー感やSEを足そう」と二人で話し合いながら作っていきました。

spi:制作に関しては侑が言った通りです。今回のレコーディングで感じたのは、侑がすごく歌がうまくなったなと。

――上達するための特訓をしたとか?

福澤: ZIPANG OPERAはスキルフルなメンバーがそろっていて、順番でいえば、僕は後半に録る機会が多いので、皆がレコーディングしたものを聴きながら、ブレスの位置など学んでは吸収させていただきました。

最近“Rock Out(思いきり楽しむ)”した瞬間を紹介 最近“Rock Out(思いきり楽しむ)”した瞬間を紹介

――『Rock Out』は“思いきり楽しむ”という意味ですが、最近『Rock Out』した瞬間があれば教えてください。

佐藤:最近じゃないんですけど、昨年の11月にライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』という舞台をやって、8年間演じてきた「うちはサスケ」の集大成だったので、もう1公演もできないというぐらい全部出しきりました。

福澤:最近、お仕事でラスベガスに行かせて頂いたのですが、街の感じも人の感じもとにかく全てが刺激的で。ショーをたくさん観たのですがスケールがとにかく凄くてめちゃくちゃ「Rock Out」しました。

心之介:それはもう僕の髪色ですね。チェリーレッドっていうらしいです。

spi:僕も昨年11月~年末まで「ミュージカル『刀剣乱舞』 千子村正 蜻蛉切 双騎出陣~万(よろず)の華うつす鏡~」に出演したのですが、共演の太田基裕くんと一緒に演出もやらせてもらって、毎日が“Rock Out”でした。演出家と俳優の両立ってこんなにも大変なんだなと苦労も感じましたね。

――演出は今後もやっていきたいですか?

spi:ちょっとお断りですね(苦笑)。稽古が終わっても、最後までいなければいけないのはキツかった。

佐藤:ハハハ(笑)。

――個人活動とZIPANG OPERAの活動において、スタンスの違いはありますか?

心之介:僕は人前に出る活動がZIPANG OPERAだけなので、ありのまま。“心之介100%”です。

佐藤:ほかの現場でのMCはふざけているようで、実はいろいろ考えて発言しているんですけど、ZIPANG OPERAに関しては侑がトークをまわしてくれるから、100%ふざけ倒すことができます。何も考えず、ボケっぱなしでいける感じ。

――まわし役として心がけていることは?

福澤:自分としてはまわせていると思ってないですよ(苦笑)。スタッフさんやメンバーから「言ってね」と指示されたことを頑張って伝えているだけです。

spi:ZIPANG OPERAの中でいろいろなスタンスにチャレンジしてみたんですけど、最終的にたどり着いたのは、しゃべりたくないということ。

佐藤・福澤・心之介:ハハハ(笑)。

spi:ツッコんでみたり、ボケてみたり、自分なりに試したんですよ。だけど、どうもしっくりこない。僕は歌だけやるので、トークは3人に任せます。

――では、spiさんの担当は歌と?

spi:受け皿かな。メンバーが「もうダメ~」って倒れそうなときにキャッチする人でありたいです。

“信じられないぐらい売れた”あかつきには総資産5兆円!? “信じられないぐらいに売れた”あかつきには総資産5兆円!?

――ZIPANG OPERAとしての野望を聞かせてください。

佐藤:信じられないぐらいに売れる。「あ、紅白(歌合戦)っすか。出ようかな?」くらい。2度目の紅白(刀剣男士として2018年の『第69回NHK紅白歌合戦』に出演)は、ZIPANG OPERAで出たいです。

福澤:台湾公演を含む初の単独ツアーなど、ZIPANG OPERAとして初の試みがいろいろと控えているので、新しいことにどんどんチャレンジしていきたいです。

心之介:もちろん売れたいし、もっと歌がうまくなりたい。ほかのアーティストさんの歌を聴いて「悔しいな」と思うことはないけれど、ZIPANG OPERAではレコーディングのたびに「負けてられない」って感じるんですよ。唯一無二の存在になりたいです。

spi:売れて、総資産5兆円にしたいです。

――その5兆円は何に使いますか?

spi:人のために。

心之介:5兆円あったら、毎月ライブできそう。

佐藤:ZIPANG OPERAのCDを買い占めて、ビルボードで1位になる。

spi:いいね。

――最後にEPの聴きどころを!

福澤:まずはソロ曲ですね。それぞれ成長していると思いますし、進化しているところを聴いていただきたいです。

心之介:アピールポイントを自分で言うのも野暮ったいくらい、完成度の作品になっていると思います。これまでのアルバム『ZERO』や『風林火山』と聴き比べて、余すことなく体感してください。

佐藤:ZIPANG OPERAの揺るがないカッコよさが前面に出ていて、自分で聴いてもカッコいいと思う曲ばかりなので、間違いなく多くの人に刺さるはず。聴いてもらわないことには始まらないので、とにかく聴いてほしいです。

spi:ここまでレーベルに育ててもらって、4人のサウンド感が一つ見えた気がしたんです。リズムのとり方なのか、声のスピード感なのか、場数をたくさん踏んで、互いが互いの得意な部分を真似しているというか。

少なくとも僕はそうで、侑のグルーブ、シンのホワイトノイズ、流司のリズム感を真似してみたり、勉強したり。

ついに卵にヒビが入り始めて、このままいったら何かが生まれると確信しているので、ZIPANG OPERAの“Rock Out”ぶりに注目してほしいですね。

撮影:河井彩美

ZIPANG OPERA 1st EP「Rock Out」4月10日 on sale

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