台湾の蔡総統が地震被災地訪問 発生1週間、復旧に全力

行方不明者の捜索活動に当たる消防隊員をねぎらう台湾の蔡英文総統(前列中央)=10日、台湾東部・花蓮(共同)

 【花蓮共同】台湾東部沖地震の発生から1週間となった10日、蔡英文総統が東部・花蓮県の被災地を初めて訪れ、行方不明者の捜索に当たる隊員をねぎらった。報道陣に「政府は最速で復旧、復興できる計画を実施している」と述べ、被災者支援や被災地域の再建に全力で取り組む姿勢を示した。

 蔡氏は日本から寄せられた寄付金や、トルコのドローン専門チームによる捜索活動への協力などを挙げ「国外からの支援に感謝する」と語った。

 半導体受託生産の世界最大手TSMCも支援に乗り出した。TSMC慈善財団の張淑芬理事長は9日、花蓮県を訪れ「共に被災者の心が穏やかになるようにしよう」と話し、他の企業にも援助を呼びかけた。

台湾東部沖地震で被害を受けた山間部で行方不明者の捜索活動を行う救助隊員ら=10日、台湾東部・花蓮(中央通信社=共同)

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